テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
メンテナンスから数日後
ドカーン!!!
どうやら町の中心の方で爆発が起きたようだったが…
山の上にある月影神社にもはっきりとその音が聞こえた
月影 未彩
月影 未彩
未彩は両手を耳に当て、耳を澄ます
月影 未彩
月影 未彩
絶対違う
すると隣で掃除をしながら未彩13世が話し出す
未彩13世
未彩13世
月影 未彩
月影 未彩
それでこんな大爆発が起きてたまるか
未彩13世
未彩13世
未彩13世が尋ねると、未彩は首を傾げる
月影 未彩
月影 未彩
町の管理人がそんなこと言うな
未彩13世は未彩の発言に一瞬ムッとし、投げやりに言う
未彩13世
未彩13世
未彩13世の若干棒読みな褒め言葉に、未彩は耳をピクッとさせる
月影 未彩
月影 未彩
月影 未彩
未彩は腰に手を当て胸を反らし、自慢げに言う
手のひら返し早
月影 未彩
月影 未彩
未彩13世
未彩はスキップをしながら神社を後にする
なんでそんなテンション高いの
月影 未彩
月影 未彩
未彩が陽気に大声を出して情報屋に到着する
だが、未彩の声とは裏腹に現場は騒々しかった
その現場は、志杏のカフェが爆発したとき同様、鎮火のために能力を使う人や、犠牲者の救助に当たる人がいる
その誰もが、未彩のことなど気に留める余裕がなく、ただ眼の前の状況を片付けるべく動いている
月影 未彩
予感どころじゃなく見るからにそうだよ
未彩がどうしようかと考え、呆然と現場を眺める
現場は変わらず騒々しく動いていく
天氷良 裕亜
天氷良 裕亜
天氷良 裕亜
裕亜は一人で消火に当たっており、周りに水関連の能力が使える人がいない状態だった
祥氷 弥晴
杏涼 美奈
弥晴は裕亜と同じく水関連の能力を使える美奈を呼んできた
天氷良 裕亜
天氷良 裕亜
杏涼 美奈
二人は引き続き消火を進めていく
分身
分身
店からは澪の分身が二人出てくる
分身達はそれぞれ、律と歩斗を抱えている
星川 悠希
星川 悠希
悠希は分身達と澪に声をかける
冬本 澪
冬本 澪
冬本 澪
冬本 澪
星川 悠希
悠希は抱えられている律と歩斗を一瞬じっと見た
星川 悠希
冬本 澪
担架に歩斗と律を乗せ、分身と協力して悠希と澪は病院へと向かう
その光景をただ黙って見つめていた未彩は、消火を見守っていた弥晴にゆっくりと近づいた
月影 未彩
肩をトントンと叩きながら話しかけると、弥晴は体をビクッと跳ねさせる
祥氷 弥晴
祥氷 弥晴
恐る恐る振り返る弥晴
未彩はそんな彼を気にすることなく話し始める
月影 未彩
月影 未彩
事故だよ
祥氷 弥晴
月影 未彩
月影 未彩
お前の目は節穴か?
祥氷 弥晴
祥氷 弥晴
無理に納得しようとすんな
月影 未彩
重要だろ
月影 未彩
祥氷 弥晴
祥氷 弥晴
月影 未彩
月影 未彩
月影 未彩
祥氷 弥晴
二人が話していると、消火を終えた裕亜と美奈が話に加わる
天氷良 裕亜
天氷良 裕亜
杏涼 美奈
杏涼 美奈
天氷良 裕亜
天氷良 裕亜
天氷良 裕亜
月影 未彩
話し合っていると、弥晴が小さく手を上げる
祥氷 弥晴
弥晴の能力は過去閲覧能力
これを使えば、爆発が起きた時の様子を見ることができる
天氷良 裕亜
杏涼 美奈
月影 未彩
祥氷 弥晴
弥晴は黒焦げた柱に手を触れ、唱える
祥氷 弥晴
弥晴の脳内には、10分前の様子が浮かぶ――
実鳴 律
律と歩斗、そしてナリナリロボットは仕事をしていた
実鳴 歩斗
実鳴 律
実鳴 律
実鳴 律
どう考えても反省だろ
するとカタカタと音を鳴らしてナリナリロボットがやってくる
ナリナリロボット
そう言って歩斗の前にオレンジジュース、律の目の前にお茶を置く
実鳴 歩斗
実鳴 律
実鳴 律
ナリナリロボット
実鳴 律
カチャ
ナリナリロボットが飲み物を運ぶのに使っていたお盆が体に当たった途端、ナリナリロボットはゆっくりと、やがて強く刺すように光りだす
実鳴 律
実鳴 歩斗
ドカーン!!!
その一瞬で辺りの物が吹き飛ばされる
ナリナリロボットの近くにいた律も、机に置かれた飲み物も、書類を運ぶのに立ち歩いていた歩斗も
すべてが弾き飛ばされた――
祥氷 弥晴
弥晴は、能力で観た惨劇に心を刺され、目を伏せる
杏涼 美奈
明らかに暗い顔をする弥晴に、心配そうに声をかける美奈
弥晴は、ゆっくりと口を開き、今観た惨状を説明する
杏涼 美奈
天氷良 裕亜
月影 未彩
月影 未彩
ロボットだ言うとるやろ
祥氷 弥晴
月影 未彩
月影 未彩
気が向かなくてもやれ
コメント
6件