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僕は生まれた時から愛されたことがなかった。

親からは暴力を受けた。

友達もいなかった。

クラスメイトからはいじめられた。

小学校の間はそれで過ごしてきた。

中学校から一人暮らしをして、小学校のクラスメイトとは離れ離れになり、いじめられることもはなくなった。

でも、どうしても他人を信用することが出来なくて、僕はクラスから浮いていた。

そんな中、話しかけてくれたのが零だった。

零は優しくていつも僕の話を親身に聞いてくれて、そんな零にいつしか心を開くようになった。

でもある日事件が起きた。

零が大怪我をしたのだ。当然僕は親友がいなくなっていたかもしれない不安で泣いた。

次の日、クラスメイト全員でお見舞いに行くことになった。

特に僕が1番仲が良かったためか、道中は皆気を遣って辛かったよね、良かったねと慰めてくれていた。

病室に入ると零は起きていた。

僕を見て零は言った。

許さない

と。

僕は瞬時にその言葉を理解できなかった。いや、そもそも予想すらしていなかったのだ。

周囲がざわつき始める。そんな彼らに零は詳しく説明をする。

零が僕からいじめを受けていたこと、僕が零を階段から突き落としたこと、それで大怪我をしたこと。

どれも僕にとっては身に覚えのない話だ。

だが、零が話しながら信じてたのにッといい静かに涙を零しながら話していたものだからクラスメイトも段々零の話を信じていく。

クラスメイトからの鋭い視線が痛くなった僕は静かに病室を出た。

一瞬顔を手で覆いながら狂気に満ちた笑顔を浮かべる零が見えた気がした。

Mântuitorul Marelui Păcătosー愛する彼らの為に

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