高校二年の秋
僕があの指輪をしまってから 約半年が過ぎようとしている
これといって何もない 平和な日々
ガララッ
先生
先生
ザワザワ
みんなざわついている
転入生ね……
あ、だから僕の隣の 席空いてるのか
ぜんぜん気づかなかった
先生
桃
………!!
え、ちょっと待って……
あれって、さとみ…くん?
……待って待って待って!
え!?うそ……
いや、でも絶対そうだ…
先生
桃
桃
桃
桃
さとみくんらしき人が さとみですって言った…
本物だ………
先生
その席はもちろん僕の隣
さとみくんが僕の隣の席に 歩いてきてる
無理だ… 顔見れない
桃
あ………
青
はじめまして…だって
今まで本気で君を…
今、真横にいるさとみくんを
ずっと好きだった僕
もちろん今も好き 会えて嬉しい
ずっと会いたかった
でも君は僕を覚えていない
わかってた…はずなのに
もう僕のことなんて 忘れてるって……
なのにいざ本人を 前にしてその事実が 確かなものとなると
ほんと、バカみたい
本当はどこかで
さとみくんのこと 信じてたんだ
もち
もち
もち
もち
コメント
6件
フォロー失礼します‼️
フォロー失礼します!