桃赤
可愛い嫉妬
赤
桃
桃
黄
黄
赤
小さくなってとあるカフェの
ショーウィンドウに
両手をついて張り付くように
中の様子を覗いていると
一緒に様子を伺っていた黄色くんが
呆れたようにしゃがんでいた体制を
少し変えて苦笑いした。
黄
赤
黄
泣きそうな顔で黄くんを見上げると
頬っぺをつんつんつつかれる。
桃
カフェでオシャレな制服を着て
イケメンスマイルで接客しているのは
紛れもなく俺の彼氏....桃くんだ
でもここ最近
デートするにも
何かと理由を付けられて
断られるし
放課後も中々一緒に帰れないことも多い
そろそろ付き合って1年になるというのに....
不安になって黄くんに相談したところ
''駅前のカフェで バイトしているのを見た''
というので現在
真実を確かめにここに来た....
という訳だ
黄
赤
ガックリと肩を落とす俺に
黄くんは急に立ち上がって
俺の手を引き、
店の入口に向かっていく
赤
黄
黄
黄
赤
どうしてか分からないけど
黄くんの手を両手で捕まえて
必死に抵抗していると
店内のびっくりしたような顔の桃くんと
思いっきり目が合った
桃
あぁ、終わった
俺は頭を抱えながら黄くんに
連れられて店内に入った
桃
桃
黄
桃
桃くんは焦ったように
俺達を1番隅の席に案内すると
手馴れた手つきでメニューを手渡す
メニューを開けば
俺達学生には高すぎるような
ドリンクやスイーツが並んでいた
俺が席に座ると
桃くんは複雑そうな顔で
大きな手で俺の頭にポンっと手を置いた
そして小声で俺達に顔を寄せる
桃
桃
黄
桃
言葉を濁す彼に
少し寂しく思いながらも
彼を見上げると
そんな俺に気づいたのか
今度は優しく頭を撫でてくれる
桃
桃
赤
監視するような事をして
嫌われただろうか
思わず視線を逸らす
黄
黄
赤
慌ててメニューを捲っていると
とある部分に桃くんの長くて綺麗な
人差し指がトンっと置かれた
彼が指したのは
いちごジャムたっぷりで
バニラアイスがのっているパンケーキ
桃
桃
''好き''
自分に言われたわけじゃないのに
ドクンッと胸が締め付けられた
学校やプライベートとは違う
彼のミステリアスか雰囲気に思わず
飲み込まれそうになる
赤
真っ赤な顔をしてブンブンと頷く俺に
桃くんはくすくす笑って
かしこまりました、と去っていった
黄
黄
黄
赤
運ばれてきたチョコバナナパフェを
目の前で美味しそうに頬張る黄くん
桃
桃
1口パクッと口に運ぶ
....おいしい
.......
いや美味しいんだけど!!
赤
分かってる
彼は一途で誠実な人だ
でも....
桃くんは俺の彼氏なのに
モヤモヤとした醜い感情が
溢れそうになって
パンケーキを口に押し込むと
喉につっかえてむせてしまった
黄
赤
黄くんが焦ったように水の入った
コップを渡してくれる
黄
すると彼は食べていたパフェの
スプーンを置いて俺をじっと見つめた
黄
黄
赤
さすが黄くんは鋭い
黄
黄
赤
赤
まだ半分以上も残ってる、
パンケーキを見つめる。
赤
もしウザイと思われたら?
めんどくさいと思われたら?
モテモテの桃くんの事だから
俺のかわりなんていくらでもいる
怖くてたまらないのだ
彼に愛想をつかれるのが
黄
黄
赤
良い親友を持ったものだ
赤
ぽつりと呟いて席を立つと
黄くんは優しく微笑んだ
桃
きゃははと笑うおねいさま方
いつの間にか敬語は外れていた
俺は彼の元にかけより
あからさまに嫌そうな顔をしている
桃くんの左腕にぎゅっと抱きついた
赤
桃
驚いて目を丸くする桃くん
怪訝そうにこちらを睨んでくる
おねいさまがた達が
怖くて手足が震えるが
何度か踏ん張って顔を上げた
赤
赤
羞恥心からか
真っ赤になってプルプルしていると
桃くんがにっこり笑って俺の腰に
優しく手を回した
桃
ぽかんとするおねいさま方に
桃くんはちょっと来て、
とそのまま俺を連れて店の奥に入った
赤
桃
赤
桃
そう言いながら桃くんは個室の
ドアを鍵までちゃんと閉めた
そして振り返っておいで、手を広げた
赤
ポスンと彼の腕の中におさまると
強く抱きしめられる
桃
赤
さっきとは違い甘くなった声音に
急に胸がしめつけられて
慌ててブンブンと首を振ると
桃くんは優しく俺の頭を撫でた
桃
桃
赤
赤
いつの間にか逃げないように
桃くんに壁に押し付けられ
頬を両手で包まれて顔を近づけられる
桃
赤
赤
赤
少し泣きそうになりながら
視線を逸らすと
桃くんはコツンとおデコを合わせてきた
桃
桃
桃
あぁ、彼の一言は
魔法みたいに俺を幸せにする
いつものあの豪快な笑いじゃなくて
目を細めて愛おしそうに俺を見て
優しく微笑むその顔が好きだ
赤
桃
そう彼はそう目を細めると
俺のおでこや瞼、頬っぺや目尻に
何度もキスを落とした
赤
そして最後に唇に1つ
俺がまだ名残惜しそうに
彼を見上げていると
桃くんは俺の唇を
親指で撫でて笑った
桃
赤
真っ赤になって頷くと首筋に
ピリリとした甘い痛みがする
赤
赤
桃
赤
桃
赤
桃
桃くんは着ていたワイシャツの
1番上のボタンを外すと
俺の後頭部を優しく自分の首元に寄せる
赤
桃
意外と難しくて苦戦したが
数分間たって何とか
キスマをつけることに成功
桃くんは満足そうに
赤く咲いた部分を指でなぞっている
その姿を見て
途端に恥ずかしくなって目を逸らした
しばらく抱き合って
彼の心臓の音を聞いていると
桃くんが優しく囁いた
桃
桃
赤
桃
寄りかかるように
俺をまた強く抱きしめなおし
しばらくそのままじっとしている桃くん
数日後
付き合って一年記念に
桃色の彼から赤色の彼へ
ペアネックレスが送られたのは
また別の話___。
桃くんは赤くんに ネックレス渡すために バイトしてたんですよね(( いやスパダリか!! なぜリクエストだと 没になるのだろう?? 以上嫉妬リクエストでしたw (長くてごめんなさい)
コメント
21件
連載ブクマ失礼します!!!
嫉妬する赤くんかわよいですねえ…🥹🎶🎶
はみぃちゃんのお話の赤くんふわふわしててまじかわいい大好き てか全然没じゃないし!!!!自信もって!!