「俺でごめんね」

（（先に言っときます！））

（（みなさん口悪いです！））

ついさっきまで起きていたのに。

気付いたら俺は机に突っ伏して寝ていたようだ

高く積み上げられた本たち。

くしゃくしゃに丸められた紙で溢れかえっているゴミ箱。

少し血のついてるシーツ。

そんな部屋が当たり前となってしまった俺。

時刻は午前８時２０分。

俺が家を出るのは８時４０分。

……急がないとまずいっ……

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ）

……なんで俺が。

なんで俺がこんな扱いを受けるのだろう。

俺になんて構わなくて良いんだよ。

わざわざ構わなくて良いんだよ？

いやあんたらが謝れって言うんじゃん……

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ）

……橙。俺の１番歳が近い奴。

兄弟の中で、１番愛を貰ってる奴、、、

いちいち同情すんなよ

めんどくさいなぁ……

いいじゃん橙、君は愛されてるんだから

ﾀｯﾀｯﾀ……）

……家ではこんな俺も、学校では気が楽だ

そんなに陽キャってわけじゃないけど……

友達も普通にいるし遊んだりもする

……家には連れていけないけど。

ﾀｯﾀｯﾀ………）

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ）

学校では、心がワクワクしてる

家のように、睨まれたりすることもない

……たま〜に、本音がこぼれそうになるけど

みんなの話とか。

羨ましいよ

気付いたら、家への帰り道。

俺は部活も生徒会にも入ってないからすぐ帰る。

友達はみんな逆方向だからね

……さぁて…、帰りたくないなぁ……

……あれ、なんで俺ってみんなと仲悪いんだっけ……？