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圭吾

?鴎外さん…?

春樹

あぁ!

圭吾

(どんな人なのでしょうか…)

春樹

失礼します!鴎外さん!

鴎外

?君が圭吾君か

「森 鴎外」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 金 「金貨」 水 「うたかたの記」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

圭吾

そうです。私は圭吾。東野圭吾です。よろしくお願いします。

鴎外

こちらこそよろしくね。圭吾君。

鴎外

…して、君は「日本紛争」の戦災孤児だと聞いているが…

鴎外

君は、日本紛争の”全貌”を知っているかい?

圭吾

…知りません。

鴎外

…そうかい。

鴎外

では、順を追って話そうか…

この国には、日本を分断する程の強い勢力を持つ家が、5つ存在していたんだ。

東に志賀家。西に泉家。北に津島家。南に中原家。そして、中央に夢枕家。

この5つの家からは、政治家などが多く出ており、いずれも日本へ大きな影響力を持つ家だったんだ。

でもある日、同盟を組んでいた夢枕家と志賀家が、津島家と泉家と中原家と対立しだしてね…

互いに武装集団を構えて、テロ行為を行うようになったんだ。

それが過激になって、「日本紛争」という内戦の形にまで広がったんだ。

まぁ、結果的には夢枕家と志賀家の勢力が勝利してね。

津島家と泉家と中原家は没落したんだ。

だから今は、

東の志賀家。西の坂口家。北の宮沢家。南の鳳家。中央の夢枕家と呼ばれているよ。

圭吾

圭吾

中原家に…泉家…

鴎外

…そう。勘がいいね。

鴎外

中也君も、鏡花君も、元々はその家の出だったんだ。

圭吾

春樹

だが、アイツラは自分の意志で家を出た。そして此処に来た。

春樹

無理矢理連れてきたわけじゃない。

圭吾

…そっか…

鴎外

その家々にはね…共通した特徴があったんだ。

鴎外

それは、国にすら認められていない”陰陽師の力”…

鴎外

私達が持っている力だよ。

圭吾

鴎外

陰陽師の力にも、色々な種類があってねぇ…

鴎外

例えば、ルイスちゃんみたいに「札が触れた物の大きさを自由自在に変えられる」とか、ミラン君の「札が触れた物の重力を操る」とか、…

鴎外

そういったものは、文字通り、札を投げたり、張ったりしてその対象に当てなければ、技は発動しない。

鴎外

他にも、中也君みたいな「全体の時間を止める」ものだったりしたら、札を掲げるだけで世界の時を止めることが出来る。

鴎外

種類によっては、札を身につけているだけで発動する技もある。

鴎外

式神を出すためのヒトガタも、式神を出したあとに敦君や君のように雷を操ったり、遼太郎君のように炎の剣を出したりすることも出来る。

圭吾

…成程。

鴎外

それに…どうやっても陰陽師の力は主の元へ還ってくるんだ。

圭吾

?どういう…

春樹

つまりだ。

春樹

その力の源である札は、破り捨てようとしても破れず、燃やそうとしても燃えず、捨ててもいつの間にか自分のもとに戻ってくるんだ。

圭吾

…それって…

鴎外

うん。まさに「選ばれた者のみ使える力」なんだよね。

鴎外

…まぁ、元々他人が使っていた札が、自分の持っていた力に反応して順応することも、極稀にあるみたいだけど…

春樹

その時、扉を開けて、誰かが入ってきた。

志賀

失礼します。鴎外様。

「志賀 直哉」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 火 「秋風」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

志賀

?そこの人が、鴎外様が仰られていた…

鴎外

うん。東野圭吾君だよ。

志賀

はじめまして。わたくし、鴎外様に仕える執事兼イーハトーブ書店の陰陽師…

志賀

「志賀 直哉」でございます。圭吾君。以後お見知りおきを

そう言って彼は、深々と私に向かって頭を下げた。

圭吾

よろしくね。直哉君。

鴎外

さて…そろそろ帰ってきたかな?

圭吾

?何がです?((首を傾げる

鴎外

見回りに行っていた子達だよ。

鴎外

挨拶も出来てないだろうし、会いに行っておいで。

圭吾

!はい

ふぅ…

乱歩

あ!里見君!カフカちゃん!みゆきちゃん!おかえり!

「里見 弴」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 木 「彼岸花」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

みゆき

ただいま〜!今日の見回りも疲れた〜…

「宮部 みゆき」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 金 「ソロモンの偽証」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

カフカ

まぁ、でも妖達が出なかっただけマシだね〜
それより、昨日話してた子はもう来たの?

「フランツ・カフカ」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 水 「変身」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

疲れたのぉ…

圭吾

!君達は…

ん?あぁ、昨日言ってた新入りの子か。

あっしは「里見 弴」。よろしゅうな。

みゆき

私は「宮部 みゆき」!よろしくね!

カフカ

私は「フランツ・カフカ」!チェコ出身なんだ!よろしくね!

圭吾

私は東野圭吾。よろしくね。

志賀

さて皆さん、圭吾君の歓迎会でも開きます?

久作

!やったー!

龍之介

よかったな。圭吾君。

圭吾

い、いや…え。私は…別に…

作之助

そんな固いこと言わずに…カレーでも作るか…

南吉

僕はおいなりさん食べたいなー!

よしよし!俺らが全員分作るからなー!

圭吾

(もうコレ、私じゃなくてみんなが食べたくなってないかな…?)

志賀

とりあえず、お茶でも用意しますか。

カフカ

私はハーブティーがいいな!

ルイス

私はアールグレイがいいわ!

ニコライ

しょ、小生はロシアンティー…

フョードル

私はウォッカ!

志賀

それお酒ですね。未成年なので却下ですよ。

フョードル

ちっ!

アラン

そこ!分かりやすく舌打ちしない!

紅葉

…私は京番茶で。

鏡花

あ。僕にも同じのください。

志賀

承知致しました。

志賀

…あ。太宰君は…

太宰

…俺のは、なんでもいい…

そう言って、彼は不機嫌そうに歩いていった。

圭吾

…?

みすゞ

…志賀さんと太宰さんは、どうやら仲が悪いみたいなの

圭吾

え。どうして?

志賀

まぁ、仲が悪いというより、一方的に嫌われている感じです…

志賀

何故か、初対面の時から嫌われているんですよねぇ…

鴎外

それは君が初対面でテッポウムシ生で食べたからじゃないかい?

圭吾

え。

犀星

木に張り付いてたテッポウムシを、生でバリバリ食べたんですよ!

圭吾

ぅわぁ…

志賀

すみません退かないでください。

あはは…💧

漱石

ところで、ニコライ君。

ニコライ

?はい?

漱石

ロシアンティーは、紅茶にジャムを入れると聞くけど、本当?

ニコライ

?まぁ…

漱石

じゃあ吾輩もロシアンティーを

志賀

かしこまりました。

龍之介

(この人の基準はジャムなのだろうか…)

安吾

俺は…まぁ、ルイスと同じく王道のアールグレイで。

遼太郎

拙者は京番茶を頼む。

春樹

俺は甜茶〜♪

中也

俺も甜茶。

賢治

僕はアールグレイだね!

アラン

僕もアールグレイで。

ミラン

僕はハーブティーだね!

カフカ

お!やっぱ同じチェコ人だからかな!気が合うわね!!

みゆき

私はレモンティーをください!

あっしは京番茶じゃのぉ…

その後、全員に聞いて…

志賀

とりあえず、用意して参ります。

そう言って彼は何処かへ行ってしまった。

その後…

圭吾

龍之介

隣、いいか?

圭吾

あ。いいよ。

龍之介

迂生は「芥川 龍之介」。圭吾君、改めてよろしくな。

圭吾

こちらこそよろしくね。

龍之介

そういえば、敵のこととかは鴎外さんから聞いたのか?

圭吾

敵…?妖じゃないのかい?

龍之介

まぁ。たしかに妖ではあるんだが…

龍之介

「百鬼夜行」という組織だ。

圭吾

?百鬼夜行…?

龍之介

あぁ。

龍之介

その組織は、理性を殆ど持たない妖達と

龍之介

その妖達を使役する陰陽師達で構成されてるんだ。

圭吾

?!

圭吾

陰陽師って…妖を祓う存在じゃないのかい…?

龍之介

陰陽師は、時として神や妖を式神として使役することも可能なんだ。

龍之介

ほら、圭吾君だって麒麟を使役するだろ?

圭吾

(昨日契約結んだばっかりだけれどね…)

龍之介

他にも、遼太郎君は朱雀。敦君は白虎っていう神様達。

龍之介

漱石君は猫又っていう妖。

龍之介

妖も神も、良い方に行くか悪い方に行くか、それは結局使う人、自らの主次第なんだ。

圭吾

へぇ…?

龍之介

まぁ。まだ百鬼夜行の一番上に立つ輩の情報すら、掴めていないんだけどな。

龍之介

圭吾君が此処に来たことによって、何か大きな歯車が廻り始めるといいんだけど…

圭吾

龍之介

…まぁ。今日は圭吾君の歓迎会だしね。

そう言いながら彼は、煙草を一本取り出した。

龍之介

こういう話は、今日はもう辞めるか。

芥川君は煙草に火をつけた。その時

菊池

あっ!こら!龍!

菊池

未成年だし、煙草吸うなって何回言えばいいの?!

そう言って、菊池君は芥川君の煙草を掴んで引っ張った。

龍之介

…火のついてる所を持つ君もどうかしてるよ?ヒロシ…

圭吾

…💧

この作品はいかがでしたか?

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