蓮
私
だって会いに行きたいわよ!!でも掟だからダメなの!お母さんなんて大っ嫌い!!! と叫びながら。
で、夜になりルナは泣いていた。
どうしよう……これからずっとこのままなのかしら……. と。するとルナの前に突然光が現れた。
なんだろうと思って近づくとそこには黄金の鍵があった。
そして黄金の鍵を手にした瞬間ルナの姿は少女の姿に変わった。
これなら外に出られるわ!そう思った時だった。
誰かが扉を開ける音がした。慌てて物陰に隠れると入ってきたのは父ドルガーだった。
父は私がいないことに気づくとあちこち探し始めた。
(あぁもう見つかっちゃう)と思ったその時、父が呟いたのだ。
「どこに行ったんだあの子は?」
それを聞いたルナは急いで家を出て走り出した。
ルナは走った。走って走って、そしてとうとう浜辺に着いた。
「ハァッハアッやっと着いた」
息を整えながら家の外に出る。
ここは妖精の森の奥にある私の家。森の中に小さな泉があってそこから清らかな水が湧き出ている。
森の外まで行けば人間の町があるけど、そこは私にとっては危険な場所だから、私はあまり近づかないようにしていた。
私は水を口に含むと喉を潤した。
ああ美味しい……。
ふぅ。少し落ち着いたわ。それにしてもお腹空いたなぁ。昨日の晩御飯食べてから何も口にしてないもの。
あ、そうだ! この前ママと一緒に作ったクッキー持って行ってあげよう!! お菓子作りが得意なセレーネが作った手作りクッキーを持ってルナは森へ行く すると、そこで出会った少年アルヴィンに「それは何?」と聞かれたので ルナは「これは私のお友達よ!」と答えるが、アルヴィンはその言葉を信じる事が出来ず、
「お前の母さんは病気なんだろ!? 早く帰れ!!」と言う しかしルナは「嘘じゃないもん!!!」と泣きながら言い返すとアルヴィンは困った顔をする それを見ていた精霊達がルナを止めようとするが、アルヴィンはその手を払い除ける そしてアルヴィンはそのまま行ってしまう。
その夜、母を心配したルナは自分の部屋に戻り、ベッドの中で泣いていると 窓の外を見ると誰か立っている。それはあの時会った少年だった。
「あなたは……?」と聞くと「俺は魔法使いのアルヴィン。あんたが会いたがっている人に頼まれて来たんだ」
「でも私、もうあそこには戻れないよ」というと「俺に任せてくれれば大丈夫さ。まずはこれを見て欲しい」と言って ポケットの中から魔法の鏡を取り出す。すると鏡の中に映っていた景色が変わるとそこはどこかの森の中の湖でした。
そこで見たものはなんとピノンとマルコの姿!!
「ピノン! マルコ!」と喜ぶが、すぐに我に帰ると
「どうしてこんなことをしてくれたの?」と聞くと、「約束だからな」と答えると消えてしまった。
そして翌朝になるとルナの部屋の前に昨日あったはずの大きな水瓶は無くなっていた。
「これは一体どうゆう事だろう」と思いつつ家の外に出てみると、 家の周りにある木は全て枯れ果てていて、しかも地面までひび割れているではないか!? 慌てて母を探しに行くと母は森の奥深くにいるらしいと分かり、急いで駆け付けるとそこには 黒いフードを被った男がいて、そいつを見た途端ルナは何者なのか気付いてしまう。
