コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
くーき
ハセ
くーき
ラーク
放課後、学校が終わり、皆が友人と話しながら家に直帰している者が多い中、ボクは魔界へと向かった
以前までは数日に1度くらいの頻度だったものが、友人と会うためにここ最近は毎日行っている
ラーク
そう思いながら、天界と魔界の中心にある場所へと向かっていた
天界からここに近づくに連れ、景色が段々近代的になっていく
下界に比べこっちの方がずっと文明が発達しているため、普通にスーパーだったりカラオケだったりがある街が多い
天界や魔界の建物が古臭いのは、上の人たちが文化を大切にしたいとかほざいているからだ
ラーク
無駄に広い校内と、汚いトイレ、ボロい教室を思い出し、溜息をつく
ラーク
電車等に乗り、十分魔界に近い位置に着いたことをスマホで確認し、背中から翼を出す
天界に悪魔が入れないように、魔界にも天使は入れない
その為、ボクはバレないように毎回翼で飛んで入っている
そこまでして魔界に行こうとするやつなんて居ないため、空中は警備が緩くて入りやすいのだ
魔界に入り、空が暗くなった頃に、ある事を思い出した
ラーク
ラーク
ここ数週間で、ボクは完全にリドの帰宅ルートを把握していた
新たに友人などが出来ていない限り、家に直帰するタイプのリドは必ずそのうちのどれかにいるだろう
ラーク
ボクはそう思いながらも心当たりのある場所へ向かった
リド
いつもの帰り道
家に学生鞄を置いてから、俺はそのルートをまた戻っていた
あの日、連絡先を交換してから毎日こっちに来るという旨のメッセージが送られてきて、実際に来ていたのが、今日は来ない
リド
実際、あっちは天使でこっちは悪魔だ。毎日魔界に来るのは現実的に考えて無理だろう。それ以前に、毎日遊んでいたのだから偶には遊ばない時があるものなのかもしれない
リド
リド
長年他人と関わる時はずっとそうだったせいか、ラークの前でもその癖は抜けない
リド
俺の悪い癖だ
リド
わざとらしく口に出してから、俺は家へと引き返した
ラーク
リド
思いつく限りのルートを探したが見つからず、もしかしたらすれ違ったかもしれないと思い最初に見た場所に戻ると、そこにはずっと探していた姿があった
ラーク
そう言いながら地面に降り、羽をしまう
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
苦笑いをしながら言うリドを見る
ラーク
毎日あっているのに、リドがまだ愛想笑いの方が多いのを、ボクは何となく理解できていた
ラーク
リド
ラーク
ラーク
リド
ラーク
リド
魔天界とは、ここに来る途中で通った天界と魔界の中心にある場所だ
学生達が勝手にそう呼んでいるだけの為、正式名称ではない
その為か、魔界では「魔天界」 天界では「天魔界」と呼ばれている
ラーク
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
まぁ、ぶっちゃけ学校をバックれるために上手くなった様なものだったが、それは言わない
ラーク
リド
ラーク
リド
リド
明らかに嬉しそうにそういった時、リドが失敗したというように口を抑える
ラーク
リド
ラーク
ラーク
リド
ラーク
ラーク
リド
ラーク
逸れてしまった話を戻す
リド
ラーク
今まで天魔界に向かっていたのを振り返り、ボクはリドについて行った
着いた場所は、魔界にしては珍しく晴れていた
ラーク
リド
ラーク
ラーク
リド
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
ラーク
リド
ラーク
リド
リドはそう言うと、背中から漆黒の翼を生やした
ラーク
リド
ラーク
そう言いながら、リドの羽に顔を埋める
ラーク
リド
ラーク
そう言ってボクも羽を広げる
リド
リドはそう言うと、ボクの羽に手を触れた
ラーク
ラーク
ラーク
リド
リドはそう言うと、翼を羽ばたかせて浮かび上がる
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ボクが質問する度に、リドが実際にやりながら答えるのを何回か繰り返すと、大体リドが何が苦手かがわかってきた
ラーク
リド
かなり飛ばせたため、リドの息はかなり切れている
ラーク
リド
ボクは近くの自動販売機でオレンジジュースを2本買って、リドの所へと戻った
ラーク
リド
ラーク
リド
ジュースを飲んで少し疲れが癒えたのか、リドがふとしたように聞く
リド
ラーク
リド
ラーク
ラーク
リド
ラーク
ラーク
4年間それを繰り返した結果、飛ぶのは異様に上手くなった
リド
ラーク
ラーク
リド
ラーク
リド
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
ボクは仕舞っていた羽を広げると、空に飛び上がった
そしてそのまま後ろに下がったり横に移動したりをする
それをひたすら繰り返した後、地上に降りてリドに聞く
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
ラーク
ボクはもう1回さっきと同じことを繰り返す
リド
リド
リド
ラーク
ラーク
リド
リドはそう言うと、ふわりと浮かび上がってからまがる方向と逆の方の羽を強く羽ばたかせて横に曲がった
ラーク
ラーク
リド
ラーク
リド
どうやら止まるのは無理な様で、そのまま地上に落ちる
慌てて助けようとしたが、間に合わずにリドは頭から地面に落ちた
ラーク
リド
リドが頭を抑えて呻いている。打ちどころは悪くなかったようで、動けるらしい
ラーク
そう言いながらボクは、リドの血が出ている頭に手を軽くあて、ブツブツを呪文を呟きながら力を込めた
リド
ラーク
ラーク
種族別に特殊な力があり、天使の力は「癒し」だ。ボクはその能力を使い、リドの頭を治癒した
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
ラーク
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
ラーク
リド
ラーク
リド
リド
ラーク
ふと、リドのかけていた眼鏡を見る
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
ズボンに着いた葉っぱを払いながら立ち上がった時、あることに気づいた
ラーク
リド
リドもスマホの時計を見つけて気づいたのだろう
此処がずっと晴れていて太陽も出ていたから気づかなかっただけで、とっくに日は沈んでいる時間帯だった
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
リド
ラーク
ボクはそう言うと、急いで天魔界の近くに行ってから飛び上がった
ラーク
地上に降りる時間も勿体ないので、天魔界でおりずにそのまま飛んで天界まで向かう
数十分ほど全力で飛んでると、地上に天界の建物が見えた
ボクは落ちるように地上に降り立つと、走って自分の家に帰る
天使の家共通の、無駄にでかい家に着き、玄関の前で息を整える
ラーク
そう思いながら家の扉を開ける
靴を脱いで、自室のある2階へと向かう
途中でダイニングがある部屋の前をとおり、中から家族の楽しそうな声が聞こえるが、こっそりする必要は無い
ラーク
ラーク
そんな事を思いながら階段を登った時、後ろから大きな足音が聞こえてきた
ラーク
あいつのことをすっかり忘れていた
くーき
ハセ
くーき