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くーき
完全に忘れていたその人に、背後から思いっきり腕を引かれる
ラーク
ポート
ボクの腕を引いたのは、弟のポートだった
ラーク
ラーク
咄嗟に笑顔を作り出す
ポート
ラーク
ポート
ポートがそれを言った瞬間、ボクはそっと、ポートの手を離させた
ラーク
ラーク
焦って口調が少しおかしくなってしまった
ポート
隙をついて、ボクは階段を早足で登る
ラーク
部屋に入ると、一気に息がしやすくなったような気がした
そのままズルズルと床に座り込みながら、先程のポートの顔を思い出す
ラーク
心配そうな、さもボクが迷惑をかけていて、僕が全部悪いというような顔
ラーク
ラーク
暗い部屋の中、ポツリと呟く
ボクは実の家族。いや、天使がどうしようもなく嫌いだった
落ち着いてから部屋の電気をつけ、学生鞄を机の上に置く
ラーク
ラーク
そう思いベッドに倒れ込む
服を着替えてから、ボクはスマホを開いた
グゥ〜…
静かな部屋の中、お腹の音が響き渡る
ラーク
今下に行ったらあの人達と鉢合わせする可能性がある
こういう時のため、部屋にはパン等をストックしていたのだが、今日はそのストックも残っていなかった
ラーク
いつでも出られるように置いておいた靴を手に持って、窓を開く
こういう時に飛べるととても便利だ。窓から外に出て、空中で靴を履きながら地面に降りる
外はひんやりと涼しく、心地よかった
そのまま近くのコンビニまで向かう
適当な菓子パンと飲み物を選んで、レジに持っていく
店員
レジカウンターに商品を置くと、店員さんが訝しげにボクを見てきた
今の時間は8時半。塾帰りなら制服なはずなので、この時間帯で私服の高校生は珍しいのだろう
ラーク
そんな事を考えながら会計を済ませ、店から出る
部屋に戻り、菓子パンの袋を開けて食べる
ほんのりとした甘さが口の中に広がった
ラーク
この後なにか飲みたくなっても良いように、ペットボトルの中身は残した状態にして置く
ラーク
ボクはそう考えると、1階へと降りた
ラーク
シャワーで体を洗い終え、バスタオルで体を拭いている時、ふと浴槽が目に入る
ラーク
濡れた翼を拭きながらボンヤリとそんな事を考えていると、無性に湯船に浸かりたくなってきた
ラーク
体を拭き終え、浴室から出て脱衣所で服を着る
ラーク
ドライヤーで羽と髪を乾かしながら考える
ボクは高校を卒業次第すぐにこの家を出ていくつもりだ
その為、バイトだけはバックれずにちゃんとやっている
ラーク
ラーク
バイトで貰った給料を全額貯金すればいいのだが、学生なのでやはり遊びたい
そんな考えのせいか、あと2年で一人暮らしを出来るくらいのお金は到底溜まりそうもなかった
ラーク
楽観的に考え、歯磨きも済ませて脱衣所を出る
ラーク
ポート
そこで、ポートと鉢合わせしてしまった
ラーク
動揺がバレないよう、慌てて笑顔を作る
ラーク
ポート
ポートは何か迷うように目を彷徨わせる
ボクは逃げるように2階に行こうとすると、また止められた
ラーク
できるだけ笑顔になる様意識してポートを見る
ポート
ラーク
ポート
ラーク
内心中指を立てながらも、バレないよう、冷静に、当たり前かのように言う
ラーク
ポート
ラーク
また逃げようとするも、ポートに腕を掴まれて止められる
ポート
ポート
ラーク
ポート
ボクはポートがボクの手を掴んでいる手にそっと触れながら言う
ラーク
ラーク
ポート
多分もう、取り繕っていた笑みは消えているのだろう
だが、気にせず続ける
ラーク
なんにも出来なかった自分が
ラーク
ラーク
ポート
その時、リビングから女の声が聞こえた
風呂掃除にしては遅かったのを心配したのだろう
ポートがそれに反応した隙に、ボクは腕を振り払って逃げた
ラーク
部屋に戻り、新鮮な空気を吸い込んでから羽のブラッシングをする
ラーク
今日リドにモフモフと言われたのが嬉しかったのか、
気を紛らわす為か
ボクが丁寧にブラッシングしていると、机の上に置いていおいたスマホが鳴った
ラーク
「ri」とは、Limeでのリドの名前だ
ラーク
ri
ri
ラー
ラー
ri
ラー
ri
ri
ri
ラー
ラー
ri
ラー
ri
ラー
ri
ラー
ri
ラー
ラー
ri
ラー
ラー
ri
ラーク
ボクは無理やりLimeを終わらせると、宿題には全く手をつけずにベットに入って眠った
くーき
ハセ
ハセ
くーき
くーき
ハセ
くーき