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不真面目天使と真面目な悪魔

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不真面目天使と真面目な悪魔

17 - 〖過去編〗弟との関係

♥

32

2025年03月09日

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くーき

前回の続きだよ〜

兄さん!

完全に忘れていたその人に、背後から思いっきり腕を引かれる

ラーク

うげぇ

ポート

なんでこんな帰り遅かったの!?

ボクの腕を引いたのは、弟のポートだった

ラーク

ちょっとね…

ラーク

それより、あの人達のとこに戻ったら?

咄嗟に笑顔を作り出す

ポート

あの人って…実の親のことそんなふうに…

ラーク

僕は親って思ってないから

ポート

まだあの時のこと気にして…

ポートがそれを言った瞬間、ボクはそっと、ポートの手を離させた

ラーク

(君達にとっては、あんな事、どうでもいいんだろうね)

ラーク

まぁ、それよりも…ちょっと疲れたから部屋に戻るね〜

焦って口調が少しおかしくなってしまった

ポート

あ、兄さん!

隙をついて、ボクは階段を早足で登る

ラーク

はぁ…

部屋に入ると、一気に息がしやすくなったような気がした

そのままズルズルと床に座り込みながら、先程のポートの顔を思い出す

ラーク

(気持ち悪い)

心配そうな、さもボクが迷惑をかけていて、僕が全部悪いというような顔

ラーク

(確かに迷惑はかけてるんだろうけどさ…)

ラーク

…気持ち悪い

暗い部屋の中、ポツリと呟く

ボクは実の家族。いや、天使がどうしようもなく嫌いだった

落ち着いてから部屋の電気をつけ、学生鞄を机の上に置く

ラーク

宿題は…いいや…

ラーク

提出しなくてもどうとでもなるでしょ

そう思いベッドに倒れ込む

服を着替えてから、ボクはスマホを開いた

グゥ〜…

静かな部屋の中、お腹の音が響き渡る

ラーク

そういえば、ご飯食べてなかった

今下に行ったらあの人達と鉢合わせする可能性がある

こういう時のため、部屋にはパン等をストックしていたのだが、今日はそのストックも残っていなかった

ラーク

しょうがない、買いに行くか

いつでも出られるように置いておいた靴を手に持って、窓を開く

こういう時に飛べるととても便利だ。窓から外に出て、空中で靴を履きながら地面に降りる

外はひんやりと涼しく、心地よかった

そのまま近くのコンビニまで向かう

適当な菓子パンと飲み物を選んで、レジに持っていく

店員

レジカウンターに商品を置くと、店員さんが訝しげにボクを見てきた

今の時間は8時半。塾帰りなら制服なはずなので、この時間帯で私服の高校生は珍しいのだろう

ラーク

(制服で来ればよかったな…)

そんな事を考えながら会計を済ませ、店から出る

部屋に戻り、菓子パンの袋を開けて食べる

ほんのりとした甘さが口の中に広がった

ラーク

(さて、この後どうしようかな)

この後なにか飲みたくなっても良いように、ペットボトルの中身は残した状態にして置く

ラーク

(あの人達はこの時間から大体10時までリビングにいるし、もうお風呂入っちゃうか)

ボクはそう考えると、1階へと降りた

ラーク

ふぅ…

シャワーで体を洗い終え、バスタオルで体を拭いている時、ふと浴槽が目に入る

ラーク

(そういえば、最後に湯船に浸かったのっていつだったっけな)

濡れた翼を拭きながらボンヤリとそんな事を考えていると、無性に湯船に浸かりたくなってきた

ラーク

(今度リド誘って温泉にでも行こっかな)

体を拭き終え、浴室から出て脱衣所で服を着る

ラーク

あ、でもお金は使いすぎない方いいよな

ドライヤーで羽と髪を乾かしながら考える

ボクは高校を卒業次第すぐにこの家を出ていくつもりだ

その為、バイトだけはバックれずにちゃんとやっている

ラーク

(それまで後2年…)

ラーク

(このペースで行ったらアパート借りれるかどうかも怪しいな)

バイトで貰った給料を全額貯金すればいいのだが、学生なのでやはり遊びたい

そんな考えのせいか、あと2年で一人暮らしを出来るくらいのお金は到底溜まりそうもなかった

ラーク

ま、ホームレスでも生きて行けるっしょ

楽観的に考え、歯磨きも済ませて脱衣所を出る

ラーク

あっ

ポート

あっ

そこで、ポートと鉢合わせしてしまった

ラーク

(この時間はリビングにいる筈じゃ…!?)

動揺がバレないよう、慌てて笑顔を作る

ラーク

この時間にいるの珍しいじゃん。どうかしたの?

ポート

今日は早めに入ろっかなって、風呂掃除に来たんだけど…

ポートは何か迷うように目を彷徨わせる

ボクは逃げるように2階に行こうとすると、また止められた

ラーク

…なに?

できるだけ笑顔になる様意識してポートを見る

ポート

僕さ、さっきの聞いちゃったんだ…

ラーク

さっきの…?

ポート

「ホームレスでも生きていける」って、どういうこと?兄さん

ラーク

(チッ、めんどくさ)

内心中指を立てながらも、バレないよう、冷静に、当たり前かのように言う

ラーク

あぁ、高校卒業したらこの家出よっかなって

ポート

えっ…

ラーク

じゃ、ボクもう部屋に戻って寝たいから

また逃げようとするも、ポートに腕を掴まれて止められる

ポート

兄さん、4年前からちょっとおかしいよ

ポート

昔はもっと…

ラーク

「優秀だったのに」?

ポート

っ…!?

ボクはポートがボクの手を掴んでいる手にそっと触れながら言う

ラーク

ポート

ラーク

人ってね、変わるんだよ

ポート

でも、あの時の方がっ

多分もう、取り繕っていた笑みは消えているのだろう

だが、気にせず続ける

ラーク

僕はあの時の自分が嫌だった

なんにも出来なかった自分が

ラーク

だから変わった

ラーク

それだけ

ポート

なんで…

その時、リビングから女の声が聞こえた

ポート?大丈夫?

風呂掃除にしては遅かったのを心配したのだろう

ポートがそれに反応した隙に、ボクは腕を振り払って逃げた

ラーク

はぁ、

部屋に戻り、新鮮な空気を吸い込んでから羽のブラッシングをする

ラーク

(前はこんな丁寧にやんなかったんだけど…)

今日リドにモフモフと言われたのが嬉しかったのか、

気を紛らわす為か

ボクが丁寧にブラッシングしていると、机の上に置いていおいたスマホが鳴った

ラーク

(リドか)

「ri」とは、Limeでのリドの名前だ

ラーク

なんだろ?

ri

今日はありがと

ri

大丈夫だったか?

ラー

大丈夫だよ〜

ラー

リドは?

ri

滅茶滅茶怒られた

ラー

えwどんな感じw?

ri

「こんな時間まで一体どこで何をしてたの!?」

ri

「心配したのよ!?」

ri

みたいな

ラー

お〜

ラー

どんまいw

ri

そっちは怒られなかったのか…羨ましいな

ラー

夕飯は抜かれた

ri

大丈夫か?

ラー

コンビニで買ったパン食べたから大丈夫だよ

ri

そういえば、宿題はしたのか?

ラー

……( ' -' )

ri

やってないんだな?

ラー

別にいいじゃん。宿題なんて

ラー

授業は全部出席してるんだし

ri

内申点ヤバくなるぞ

ラー

行事全部すっぽかしてる時点で修復不可能だから

ラー

じゃ、おやすみ〜

ri

あ、おい!

ラーク

ちょっと早いけど、寝るか

ボクは無理やりLimeを終わらせると、宿題には全く手をつけずにベットに入って眠った

くーき

なんか事情があるっぽいね

ハセ

ぽいねって…

ハセ

知ってるのはお前だろ

くーき

いつか書くよ

くーき

「4年前」の事とかも

ハセ

これは書かなきゃダメだろ

くーき

それでは〜( ᐙ)/

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