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5.カレーと夜と街灯と
帰り道、
時刻は21時半を回る。
眩しく光る街灯は、オレの心情を映し出すように、微かに点滅している。
ノアには遅くならないと言ってしまった。
優生
、、、非常にまずい、
そんなオレに追い討ちをかけるように、容赦なく雨が降りしきる。
ノアを拾ったあの日から、妙なことにずっと悪天候が続いている。
大通りを抜け、人通りの少ない道に入ると、 ひっそりとたたずむマンションが見える。
優生
自室に入ると、微かに香るカレーの香りが鼻腔をくすぐる。
真っ暗な部屋にノアの気配は感じられない。
優生
すると、不自然に盛り上がっている布団を見つける。
そばのテーブルには、ラップのついたカレーが置いてある。
部屋の明かりをつけ、慎重に布団をめくると、 ノアはすやすやと寝息をたてて眠っていた。
ノア
優生
ノア
ノアは重い頭を上げ、ゆっくりと体起こす。
優生
ノア
優生
ノア
ノアは拗ねたように 頬を膨らませ、 明らかに不機嫌をアピールしていた。
優生
ノア
ノアはベッドから降りると、カレーの置いてある机の椅子に座る。
ノア
優生
ノア
言われるがまま椅子に座ると、ノアはじっとオレを見つめる。
優生
ノア
ノア
優生
オレは丁寧にラップを剥がすと、カレーを口に運ぶ。
ノア
優生
ノアは一瞬で機嫌がなおったように、嬉しそうに微笑む。
ノア
優生
ノア
優生
、、、
ノアと過ごす沈黙は、何故か居心地が悪くない。 むしろ心地よい。
だけどオレは、ノアのことを何も知らない。
続く