主
桃
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頭の中で誰かの声が聞こえた。
青
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ビリリリリリッ
音が鳴った瞬間僕の頭に激痛が走ったんだ。
青
青
目を覚ますと知らない場所にいた。
青
僕は青柳 青。22歳だが、今年で23歳だ。
青
自分が何をしている人で何処で誰と暮らしているかも分からなかった。
青
そんな…、僕これからどうしたらいいの?
青
正直、怖い。 自分が何者なのかも分からない、ここが何処かも分からない。
青
けど、桃という名を呼ぶと何だか安心する気がした。
青
僕は桃さんを探す事に決めた。
青
右も左も分からなくなった時、目の前が光ったような気がした。
桃
青
僕の目の前に現れたのは 桃色の髪をした男性だった。
青
他の人とは違う、何かを感じた。
青
声を掛けようか悩んでいた時 彼が口を開いた。
桃
彼は、確かに呼んだ。僕の名前を 苦しそうな、寂しそうな声で。
青
桃
青
桃
これが、僕と彼の出会い。
桃さんの家に来ても思い出す事は何も無かった。
桃さんは、愛おしそうに僕の事を見つめて話し出す。
でも、この人が求めているのは僕じゃない…。
青
そんな事を考えると胸がズキっと痛くなる感覚がした。
なんだろう…、何で嫌なんだろう…。
桃
そんな事を聞かれた時、僕は思った。
桃くんと離れたくないって…。
青
初めて会った人の筈なのに、何故だかそばに居たくて、隣にずっと居たいと思うのは…。
青
僕の呟きは誰にも届くこと無く静かな部屋に消えていった。
買い物に出掛けた僕達は生活に必要な物を全て買って、帰ってくる所だった。
桃
青
桃くんが急に立ち止まった。
桃
桃くんは苦しそうな顔をしながら震えていた。
青
桃
青
桃くんは僕の手を握りしめながら話し始めた。
桃
青
ここが、僕の死んだ場所?
青
僕は覚えていなくても、桃くんにとってはとても強いトラウマになってしまっているんだ。
道にこびり付いた少しの血が僕の視界に写った。
青
桃
青
桃
やっぱり彼の求めているのは僕じゃない。 記憶のある。桃くんの彼女の青だ。
青
何で僕は桃くんともう一度出会ってしまったんだろう。
桃くんと出会うべきじゃ無かったんだ。
青
コメント
13件
いやこれ本当に泣く、 なんか昔のレンちゃんの書き方 と一緒だからなんか嬉しい 昔憧れてた人と今お友達なんだもんなぁ、、、(*´ω`*)
きっと、桃くんも青くんも互いに苦しいだろうな... ブクマ失礼しますm(*_ _)m
好きぃぃぃい!