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吉田

まじかよ…

鮫島

…鷹野のおかげでこうして生き残れてるってわけか…ううっ…

霧海

誰かにこれ以上血を流して欲しくなかったんだ…

霧海

すまない…

北島

いえその判断は間違っていないと思います!

北島

鷹野さんが…守ってくださったんです…!

霧海

そうだな…

霧海

あとはこのまま助けが来るのを待てばいい

霧海

そのうち潮も引いていくだろう…

海水に浸かりながら、皆がどこか悲しげな表情で水面を見つめている

だがその面々を見て、私はとても大事な事に気づいた

霧海

霧海

おい…馬原はどうした…!?

吉田

鮫島

いない…どうして…?

北島

サメを爆発で倒した時には確実にいたはず…なのに…

霧海

なぜだ!?

霧海

何かに襲われた…?

霧海

でもサメは全て倒したはず…

スッ

霧海

今のは…何だ!?

北島

巨大な何かが…足元をかすめていきました…

吉田

俺も…魚影みたいなのが見えた…

吉田

ゴボッ

霧海

おい!吉田!?

鮫島

よ、吉田が…急に…

鮫島

引きずりこまれた…

鮫島

これって…

霧海

サメ以外に考えられない…

霧海

まさか…まだいたなんて…!!

ゴボッ

霧海

おい!北島!?

霧海

くそっ!!

霧海

鮫島、とにかくじっとして音を立てるな!

鮫島

そんなことできないよ!!死にたくないよ!!

鮫島

うわぁぁぁぁぁ

ゴボッ

霧海

おい!!鮫島!?

霧海

分かったよ…こうなったらもう戦うしかない!

霧海

来いよ!!

霧海

霧海

生還者会見 〇〇ホテル

司会者

ただ今から無人島での惨劇からの奇跡の生還者による会見を始めます

司会者

ではお願い致します

はい…事件の概要については既に報道されている通りなので省きます

代わりに私の想いを紙に書いてきましたので、読ませていただきたいと思います

私はもう助からないと思っていました

沈んでいく島、それを待っていたかのように襲ってくるサメ…

思い出すだけでパニックになりそうです

でも私は生き延びた…

死の淵から生還したんです!

しかしパニックになってばかりはいられません

それはこの経験をお話していくことで

どんな時も諦めてはいけないことを皆さんに伝えなければいけないと思っているからです

ただそれは仲間の助けなしには成し得なかった…

みんなを助けようとしました…

でも…できなくて…

私だけが生き延びてしまって…

本当に良いのだろうか…と

今も自責の念に駆られております

みんな!

本当にごめんなさい、そして…さようなら…

鷹野誠

シャークウォッチング

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