そこに立っていたのは…
やはり、木曽さんだった。
裕介
(あれ、なんでこんなところにいるんだろう?)
裕介
木曽さん、こんなところで何してるの?
木曽
あ、うん。友達を待ってるんだ~
木曽
そういえば文化祭、どうだった?
裕介
色んな出し物見て回ったよ❗
裕介
そういえば、どうだった?
お化け屋敷。
お化け屋敷。
木曽
お化け屋敷は驚くより驚かした方が面白いって気づいたよ笑笑
裕介
意外だね笑笑
裕介
…今日の打ち上げ、行く?
木曽
うん、行くよ~❗
裕介
そ、そっか~❗
木曽
じゃあ、お疲れ様❗
木曽
またね❗
裕介
うん、またね…
前から分かっていたことだけど、俺と木曽さんは人間性が違う。
空気を読めないと言われる自分と、クラスの中心的存在である彼女。
天才を偽る自分と、眩しいくらいにひたむきな彼女。
…打ち上げに行かない集団を好まない自分と、社交的な彼女。
裕介
(俺と木曽さんが釣り合うわけないよな…)
そして打ち上げが始まり、LINEを送った。
裕介『結構人来た?』
木曽『あれ、来ないの…? 打ち上げの機会も あまりないのに…』
裕介『次の行事のときにでも 行こうかな?』
裕介
次機会があったときは木曽さんを誘ってみたいな…