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苦しい。

口の中に水が入って

息ができない。

でも、これでいい。

このまま、私は死ぬんだ。

クラゲ

大丈夫ですか?

紺野 美乃梨 ─コンノ ミノリ─

え…?

クラゲ

お姫様。

紺野 美乃梨 ─コンノ ミノリ─

今、お姫様って言った…?

クラゲ

はい。

紺野 美乃梨 ─コンノ ミノリ─

私、死んだはずじゃっ!

そういえば、苦しくない。

キラキラと天井が光る。

天井じゃない、水の水面だ。

クラゲ

王子様がお待ちになっております。

紺野 美乃梨 ─コンノ ミノリ─

王子様って誰?

クラゲ

さあ…?

クラゲ

とりあえず来てください。

そこは、水の中なのに

桜がひらひらと舞い、

水の中だとは思えなかった。

桜の木の隣に

白髪の美しい人が

透明な笑顔で

笑っていた。

クラゲ

お待たせ致しました。

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

ん…?

紺野 美乃梨 ─コンノ ミノリ─

えと…こんにちは…

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

どれだけ待たせるんだい?

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

僕のお姫様。

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

紺野 美乃梨 ─コンノ ミノリ─

え…?

紺野 美乃梨 ─コンノ ミノリ─

この人が王子様…?

クラゲ

そうです。

王子様ってこうなんか…

もっといばってて、

あんなにふわふわじゃないはずなのに

なんであんな人になれるんだろう…

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

僕は祠禄王子。

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

君は?

紺野 美乃梨 ─コンノ ミノリ─

紺野美乃梨です。

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

美乃梨…ね。

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

でも、梨はさ、

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

こっちがいいかな。

桜の花びらに文字が書かれて、

私のところに舞ってきた。

紺野 美乃梨 ─コンノ ミノリ─

砅…?

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

うん。

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

その方がここに会っているよ。

紺野 美乃梨 ─コンノ ミノリ─

うん。

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

あと、姿も変えないとね。

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

人間だってバレたら大変だ。

紺野 美乃梨 ─コンノ ミノリ─

姿を変える…?

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

うん。服とか、髪とか。

すると、また桜が舞って

私の周りを優しい台風のように

巻き込んだ。

紺野 美乃梨 ─コンノ ミノリ─

わあ…!

紺野 美乃梨 ─コンノ ミノリ─

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

これで、君は、美乃砅というお姫様だ。

紺野 美乃梨 ─コンノ ミノリ─

ほっ、ほんとに私…?

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

うん。

クラゲ

では、失礼します。

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

ありがとう。クラゲ。

クラゲ

はい。

水光 祠禄 ─スイコウ シロク─

よし、まずは結婚式かな。

紺野 美乃梨 ─コンノ ミノリ─

え!?

♥100!

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