ちょっと騙すような形で契約 結んじゃったけどだいじょーぶかな
理事長室の目の前でさっき起こったことを 思い出しているのは俺、赤灯yanだ。
俺はそのまま、理事長室の扉を無言で開ける
理事長(yanの父親)
yan
この目の前にいるのはこの学園の 理事長であり、俺の父親だ
理事長(yanの父親)
yan
なにせ etさんは頭がいいんだから
理事長(yanの父親)
理事長(yanの父親)
理事長(yanの父親)
相当 etさんのことを気に入っている様子の 父さんにイラつきを感じながら
etさんと出会った時のことを 思い出して口元がにやける
俺が最初にetさんに出会ったのは 小学1年生の頃だった
あの日は、父さんと喧嘩をして初めて 家出をした日だったから今でも覚えてる
休日で朝から喧嘩をして家を出た俺はその日 一食もご飯をとっておらずおなかがすいていた
おなかがすいてと家出をした両方が重なって 泣いていた公園に彼女は現れた
et
笑顔が夕日に照らされて光っていた
眩しい笑顔だった
et
そういって伸ばした手を俺はすぐにとった
et
その時から俺はetさんの笑顔に虜だったと思う
その日はetさん家が営む食堂でご飯を 食べさせてもらい迎えに来た両親には叱られた
その日から小学校の帰りに内緒で公園に よるようになり夕方近くまでetさんと遊んだ
et
et
たくさんのことを笑顔で言ってくれた彼女は俺 のほしいものを埋めてくれるような存在だった
yan
そんな一言を俺が言うまでは.......
et
etさんはもちろん困惑していた
俺も離れたくなかった
俺の勇逸の存在を手放したくなかった
できることならもうここで 契約してしまいたかった
俺のにしたかった
そう小学一年生の俺が思うくらいetさんは 俺にとって大きい存在だった
yan
そう、俺は赤灯家の1人息子
次期当主としての勉強をしないといけない
だからもう遊ぶことができなくなってしまった
小学校も別だから会うことすらできない
俺の環境が厳しくなってしまった
ただそれだけのことだった
et
一方的な俺を嫌わないでくれた
応援すると言ってくれた
et
そして俺は心の中で決めたんだ
etさんのことを守れるぐらいまで 強くなったらetさんに会いに行こうと
われながらなんてダサいんだと思う
子供のころの約束だから 忘れていても仕方がない
でも俺はそう決めて今まで生きてきたんだ
俺が推薦届をだしといてだけど高校生になった et さんと再開したときすごくうれしかったんだ
最初から名前も知っていた
騙すような形で契約してしまったけど 俺のそばにいてくれるならそれでいい
だから俺は契約破棄されないように etさんを好きにさせると誓ったんだ
契約してから半日たって、超スピード展開で yanくんと同じ寮の部屋で過ごすことになった
無事に入寮の手続きが終わって寮の部屋へ
et
ちょっと探索しようと 1人で部屋の中をぐるぐる
どうやら個人の部屋はないみたい
というか勢いで契約したけどこれから二人で 生活していくというのでいいんだよね?
騙されて契約しちゃったけど すぐに契約破棄はできない
と、一人で思ってたところで部屋の中なのに 強い風が吹いてたかと思えばyanくんが現れる
yan
そういえば謎に納得してたけど 吸血鬼は瞬間移動でもできるのだろうか
yanくんも襲ってきた吸血鬼も現れるときや 去っていくときは必ず強い風が吹いていた
そう疑問に思ってyanくんに聞いてみる
yan
et
yan
et
yan
yan
yan
どうやら吸血鬼にはいわゆる 魔力のような力が存在するらしい
力が強い吸血鬼ほど身体能力などが高いらしく
力さえあればどんなに 硬いものだって握りつぶせるし
すばやく移動できるし 傷だってふさぐことができる
人間から血さえ吸わせてもらえれば その力を回復できるらしい
yanくんはその力が強いみたい
et
yan
そういって、yanくんは部屋の奥のほうへ
yan
et
部屋の奥、窓のそばに 置かれているベッドが二つ
ベッドとベッドの間は、そんなにあいてなくて 薄いカーテンみたいなので仕切られているだけ
yan
et
yan
et
yan
et
yanくんって冗談言わなそうな顔してるのに さらっとそういうこと言うから要注意だよ...
yan
あ、そっか
yanくんは私と違って男子寮に入る予定だった から私と違って荷物を男子寮においてるんだ
et
et
yan
yan
et
私はyanくんに騙されたけど襲われそうに なった所を助けてもらったのは事実だから
できることはしてあげたい
yan
yan
そういってまた強い風が吹いたと思うと yanくんはもういなくなっていた
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