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微かな甘い桃の香りと 蓮の匂いが私を包む。

少し遅れて 抱きしめられたと分かった。

桃園菫

れ、蓮…

梶蓮

無理に笑ってんじゃねぇ

桃園菫

梶蓮

お前だけで抱え込む必要なんてない

梶蓮

誰かに話していい

梶蓮

頼っていい

梶蓮

お前には友達も、俺もいるだろ

蓮の言葉に堪えていた涙が 一気に溢れ出す。

大粒の涙が蓮の肩を濡らして、

それに気付いた私が 離れようとすると、

ギュッと 力を入れられてしまった。

桃園菫

蓮…制服汚れちゃう…

梶蓮

今そんなこと気にするバカがどこにいんだよ

桃園菫

う…、れん…

「うわーん」と、

胸の奥から吐き出すように 出た泣き声は、

抱きしめてくれる 蓮の胸の中に消えた。

桃園菫

蓮、隠しててごめん

桃園菫

嘘ついてごめん

しゃくりあげながら言うと、

蓮は「あぁ」「うん」って 小さく相槌をうつ。

桃園菫

大好きなの

桃園菫

仕方ないことだって、もう平気って言ったけど、

桃園菫

本当は離れたくなんかないよ

梶蓮

…わかってる

梶蓮

全部わかってる

心地よい低音が 優しく鼓膜に響き、

胸がじんわり暖かくなる。

蓮と離れたくない。

ずっと一緒に居たい。

わがままだって 分かってるけど、

この気持ちが変わる事はない。

私はしばらく蓮の胸の中で ひたすら泣き続けた。

梶蓮

…落ち着いたか

桃園菫

うん、ありがとう

私が頷くと、 ゆっくりと温もりが離れていく。

勢いで「大好き」だなんて

告白まがいな事を 言ってしまった。

桃園菫

あの…さっきのは忘れて

梶蓮

さっきのって?

桃園菫

だから…だ、大好きってやつ…

梶蓮

無理

桃園菫

無理!?

即答する蓮に私は ショックで泡を吹きそうだった。

だってあの蓮と私が 結ばれるわけない。

今更フラれるなんて 私の心がもたない…。

俯くと、 蓮の右手が私のあごに触れた。

左手はブランコの金具に 添えられる。

そしてクイッと持ち上げられ、

気付いた時には 唇に温度が触れた。

桃園菫

!?

ゆっくりと唇が離れる。

コツンと額と額をぶつけて 蓮は真っ直ぐ私を見つめた。

梶蓮

近くても遠くても俺の気持ちは変わんねぇ

梶蓮

この意味、流石のお前でもわかるだろ

理解した途端、

火を吹きそうなほど 顔が熱くなる。

桃園菫

…言葉でも言って…?

梶蓮

…欲張り

桃園菫

うるさい、言って

梶蓮

……好きだ

2人の心が繋がっていれば、

どんな困難も 乗り越えられる。

そんな気がした。

本当の意味で 溺愛されてたのは、

蓮じゃなくて、 私だったのかもしれない───

私 の 溺 愛 幼 馴 染

fin

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コメント

22

ユーザー

コンテストの参加ありがとう! 起承転結しっかりしててしかも私の推し梶くん!!最高でした︎︎😎 今日の夕方くらいに結果発表するからお楽しみに🫶🏻︎💕︎︎

ユーザー

完結おめでとうございます!!この物語が更新されるのを毎日楽しみに過ごしてました❣️どの話もとてもドキドキさせられました…!これからも頑張ってください🫶🏻︎💕︎︎

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