テーマ 雪祭り
300タップは行きます
黄
昨日からちらほら振り続けてる雪を見て
言葉を放った__。
青
紫
後ろから肩に腕をまきつけてくるのは
まろ Ifだった
まろの腰には腕が巻かれていて
……ッその正体は初兎だった・
青
不意に口を開けるまろ
自分たち ここに居る3人は
誰が誰を好きなのかを理解して
アピールしてる
まろは俺が好き 初兎はまろが好き 俺は初兎が好き……
いわゆる、三角関係
どこかからか漏れてきた冷たい風が
俺たちのあいだを通る
紫
青
皆がいるからか
自然とこんな風も乗り越えられる気がした
黄
青
紫
自分の肩から手が退いていくのがわかった
まろちゃんは これ以上のアピールをしてこない
青
自分の腕をアニキの肩に巻き付ける
これが俺にできる最大の
アピール
だから
黄
いつもこう返してくれるアニキが好き
イラついて腕の中に飛び込んだ時も
文句も言わず愚痴を聞いてくれた
そんなアニキが好き
なのにアニキは初兎のことが好きで
自分は片思い
いや、自分たちはだ
黄
そういう時でも笑う
アニキが好きだ
青
腕を緩める
初兎は俺のことが好き
だけど俺はアニキのことが好きだから
ただ皆
『友達として接していくんだ』
これからも……
紫
まろちゃんといる時間が特別で
好きだった
青
こう言いながらもわかってくれるから
紫
紫
青
そういった
それが酷く悲しかった
まろちゃんは俺より悠くんの方が好きやから
仕方ないから……
そういいきかせた
紫
青
知ってる
まろちゃんが悠くんのこと好きなんも
悠くんが俺のこと好きなんも
俺がまろちゃんのこと好きなんも
知ってる
知ってるのにッ……ッッ
紫
何故こんなに
涙が出てくるんだろう
そんだけまろちゃんが好きやったんか…………
今まで知らなかったんだ
俺がどれだけまろちゃんを好きなのか
青
まろちゃんが俺に気を使ってくれて……?
気を使わなくていいのに
なのに
紫
我儘を言ってしまうのだろう
紫
目の前で泣いている初兎
俺は……どうすればいいのか分からなかった
俺はアニキと一緒に冬祭りを回りたい
けど……アニキが俺と回って楽しいだろうか
アニキと初兎が2人で行けば……
でも、初兎は俺のことが好きだから
3人で……
嫌なのに……
俺はアニキと回りたいのに……
青
そう言った
本音を隠して……
そう言った
紫
断って欲しかった
空気を読んで
お願いだから2人っきりにして欲しかった
まろから,メッセージが届いた
💬アニキ、雪祭り初兎入れて3人で行かへん?
そうやって表示される文字
初兎も入れて
黄
自然と笑みがこぼれた
直接 初兎に"好き" とは言えないけど
俺は初兎のことがすき
これを
当たり前
としてきたから
まろと雪祭りに行くことになった時
初兎の顔が過ったんやろうな
紫
思わず声を漏らす
声は白くなっていく
紫
黄
青
まろちゃんの顔が曇る
紫
雪だるまには 🟡 🔵 🟣 のボタンがついてた
紫
青
まろちゃんが口を開いた
いつもは嬉しかった
自分の言葉に反応してくれることが
なのに今日は
胸が苦しくなった
まろちゃんから娯楽を奪ったことが
黄
その言葉が……嫌だった
アニキには"まろ"だけを見て欲しかった
雪だるまに埋まったカラフルなボタン
紫
ヤメロ
その名前を口からだすな
言葉を抑えた
全てはアニキに見てもらうために
黄
下から覗き込んでくる
その目に俺だけを移して欲しかった
でも……アニキは初兎が好きなんやろ?
黄
青
苦しかった
アニキに見て貰えないことが
黄
紫
青
『辛さは3人で3等分 抱え込むなよ ゆびきりげんまん』
青
ある昔の記憶
黄
紫
青
周囲の客の目がこっちに来るのが伝わる
青
言いたくない
言いたくなかった言葉がボロボロと涙と一緒に出てくる
涙は雪に溶けていった
黄
黄
見て欲しかった……
紫
黄
間を開けずにアニキが言った
黄
いつも聞いてるアニキの声が
やけに嫌で
たまらなくて
青
叶わぬ恋の感傷が
酷く響いた___
黄
アニキは腕を広げた
青
アニキは
この三つ巴の恋を理解してる
紫
この空気の中で初兎だけが顔を伏せていた
コメント
105件
さ☆す☆が☆ 神作品をありがとう( . .)" マジで神...切ない感じ超よき✨ ありがとう!
ぐぅ……(?)