万次郎
○○、とアダムだったか?
そこに腰かけろ。

○○
は、はい。
(こわい、
兄様は殺されないでしょうか。
呑気な方ですから、、心配です)

アダム
((ボソッ ○○大丈夫だ。兄をなんだと思ってるんだい?

○○
コクリ(小さく頷く)

万次郎
……何も出さないのは悪いだろ、紅茶とケーキでも出してやれ。

ココ
用意致します。

ゴトッ(○○とアダムの前に紅茶とケーキが置かれる)
アダム
わぁ!僕ケーキ大好きなんだよねぇ〜!(目をキラキラさせる)

竜胆
んで、お前らはなんなんだよ、

アダム
なんなんだって言われても
僕らは兄弟だよ〜??

万次郎
それは知っている。
もっと詳しく話せ。

アダム
ん〜、、何故離れていたかとかぁ?

全員
……ッ

アダム
それはねぇ〜

○○
に、兄様!

アダム
なーに○○っ

○○
私が、話します。

アダム
気にしなくていいのだよ、、僕が自分から選んだのだからね。

○○
しかし!

○○
……私が話したいのです。ヘラ(作り笑い)

アダム
ああそう?なら良いよ。

全員
(なんのことを言っているんだ!?)

○○
私たちがスラム街で育っていた事、
10歳頃から富豪の家にいた事はご存知でしょうからはしおります。

万次郎
あぁ。

○○
私は、教養を教えて貰う為に、その、富豪に夜の御相手をしていたのです。フルフル

全員
!?!?

アダム
○○……無理をするな僕が話そう。

○○
いいぇ、、。

○○
しかし、私は我慢が出来なくなりました

○○
どうしても、、受け入れることが出来なかったのです。

○○
その内私の中の何かが壊れていくようで、、恐くて逃げ出しました。

○○
すると、富豪は兄様に手を出し始めるように……ポロポロ(涙が零れ落ちる)

アダム
もういい。それ以上言うな。

○○
ア゙…ごめんなさ……

万次郎
○○。自分の部屋に戻れ
何処にも行くなよ

○○
はい…(軽く震えながら部屋を出る)

蘭
(あんな状態で出していいのかよ、、)

万次郎
それで?

アダム
富豪は僕に手を出し始めたってだけだよ。初めから僕が相手していれば良かった話だけどね。
僕は男だからそうもいかなかったんだ。

アダム
だから僕は○○を逃がした。

アダム
本当はもっと早くに逃がしてやりたかったんだけど、なんせ○○はあの容姿だ。
力で勝てないものがあっては外に出てはならない。もっと酷い目に遭うからね。

悔しさと悲しみが入り交じったような表情をするアダムに周りが感化した
万次郎
なるほどな。

万次郎
お前らのことについては分かった。

万次郎
だがお前、何者だ?

アダム
何者…というのは??

万次郎
お前、かなり強いだろ。何故だ
武道でもやっていたのか?

アダム
あっはは!!そんなものやったことないよ!

ココ
じゃあ何故!!

アダム
""生きていくには

アダム
覚えていくしかなかったんだよ""

○○もそうだが
アダムだってかなり良い容姿をしている
当たり前のように言っていたが
アダムだって恐ろしかったはずだ
10代には思えないアダムと○○の
表情や身の振る舞い方を思い出す内に
全員が涙を流していた
アダム
えっ?ちょっと??!なに?恐いよ!!

アダム
君たちヤクザなんでしょ??

アダム
何泣いちゃってんの?!

蘭
なんでお前知ってんだよ…ズピッ

アダム
あー○○の部屋にくまのぬいぐるみあっただろ。

アダム
あれに盗聴器付けてるからな。

全員
(……コイツ、やべぇぞ)

アダム
○○だよ

万次郎
何故わかるんだ

アダム
開けてみるといい

春千代
ガチャ(開ける)

○○
失礼します。
落ち着きました。
もう、平気です。

万次郎
お前らの話は聞いた。
俺らは納得したから。もう近くに来い

○○
よかっ、た…です。クラ

アダム
ポス(○○を抱き抱えるように立つ)

アダム
愛しい妹よ。
生きていてくれてありがとう。

○○
ポロポロ

○○
にい、さま、にぃ、さまぁ…!

アダム
さて、また再会できたことだし、ケーキを食べよう!(キラキラ)

○○
そんなに目を輝かせないでください。

アダム
○○はいいのか?

○○
えぇ。兄様に上げますニコニコ

竜胆
俺らは蚊帳の外かよ、、

アダム
ところでぇ○○?

○○
?

アダムが○○の後ろに周り首をつかみ机に叩きつける
次の瞬間ケーキを食べるのに使っていたフォークを取り出し首元にスっと線をなぞる
アダム
これがナイフだったら死んでいるよ?

アダム
いくら兄でも裏切らない保証など無いだろう?

鶴蝶
(こいつ、やべぇぞ。強すぎる)

さっきまで兄の話を聞いていた梵天メンバー達はそんなこと有り得ないと知っている故に、兄の気持ちを痛いほど理解した
○○
……ふふっ兄様、、

○○
私が何の疑いもなく誰かの相手をしたことは1度だってありませんよ?

アダム
!?

さっきまで紅茶を掻き混ぜていたフォークをお腹に突き立てる
もちろん○○は急所の位置を把握している
1発で死ぬ位置に当てている
○○
首を切られても3秒は意識があります。

○○
その3秒。共倒れになるか1人で死ぬか。

○○
私なら前者を選びますね。

アダム
クックック……成長したでは無いか。

全員
ゾクゾクッ♡……

蘭
すんげぇなぁ♡

アダム
すまない。少し試したかっただけなのだ
許してくれ。梵天諸君

万次郎
構わない。

アダム
あっところでお前言ったのかぁー?

○○
何をですか?

アダム
だーかーらっ!

アダム
お前がきゅうけ、、

○○
バッ(口を塞ぐ)
