フルーツバスケット

あれ以来よく透の家に行くようになった

いつだって気持ちよく迎えてくれた

今日子さん

あおくさい私の話を聞いて考えてくれた

今日子さん

いつの間にか居心地が良くなってた空間

やっぱり透と今日子さんの おかげかな

そうして2人といた時間が増えていって

透とも仲良くなっていって

中学にも行くようになった

だって学校に行けば透に会えたからな

勉強は理解すれば面白いもんだ

透とも仲良くなるのも簡単だった

だって透は最初から近くに立って いてくれたから

どうもあたしらは友達同士には 見えなかったらしい

仕方ないけどさ

ﾊﾞﾝ!

変わりたいと思った

初めて自分からそう思った

もうこんな自分はやめだ

変わりたいって

だって、だってあたしは

ﾊﾞﾀﾝ

そのためなら自分を変えて変えて行きたいって思ったんだ

今思い返すと少し気恥しい

おんぶされてベロベロ泣いた自分

でも無駄なんかじゃなかった

それからも暫くは喧嘩を売られたけど

なんとか乗りきった

ひとりじゃないって本当に凄い

秋元先輩とはそれからは 会ってない

遠くに引っ越したって噂で聞いた

中二になって花島に会って

ますます楽しくなって

今日子さんも楽しそうに笑ってて

なのに、

死んじゃうなんて嘘だろ

もうあのアパートには明かりがつかないなんて

嘘だろ…

大好きだったよ

何の義理もないようなガキを 助けてくれるような

お人好しで真っ直ぐで

暖かい今日子さんが

大好きだったよ