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能力は【破壊】のようで。

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能力は【破壊】のようで。

74 - 能力は【破壊】のようで。#73 (訂正)

♥

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2019年11月16日

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.

数日前…

.

.

嘉月 榛華

嘉月 榛華

なんで一ノ瀬先輩がココニイルンデスカ…

一ノ瀬 彼方

何故に最後 カタゴト

.

私の目の前には、私の机に頬杖をつく一ノ瀬先輩の姿…

いや、ほんとなんでここにいんだよ…

.

嘉月 榛華

嘉月 榛華

今、授業中ですよね…

一ノ瀬 彼方

だな…

嘉月 榛華

Get out !!?

一ノ瀬 彼方

ノーセンキュー

.

何がノーセンキューやっ!?!?

.

そう心の中でわなわなと思ったあと、

私は一ノ瀬先輩を再度見た

.

嘉月 榛華

嘉月 榛華

なんの御用でごぜいましょうか…

一ノ瀬 彼方

特に何も…

嘉月 榛華

帰りやがれください

.

そう言って、一ノ瀬先輩にプロレス技をかけようと席を立つ

そんな私に一ノ瀬先輩は若干顔を青ざめつつ、

「座れ座れ…」と私を宥める

私は仕方なく、席へと座った

.

そうすれば、一ノ瀬先輩は少しホッとして口を開いた

.

一ノ瀬 彼方

一ノ瀬 彼方

まふのことで話したいことがあるんだ

嘉月 榛華

嘉月 榛華

御用あんじゃないですか…

.

そう言い、ため息をついたあと、

私はシャーペンをとって、ノートに公式を書く

.

嘉月 榛華

嘉月 榛華

聞いてますんで、どうぞ…

一ノ瀬 彼方

一ノ瀬 彼方

愛嬌ないね

嘉月 榛華

アッパーカット決めてあげましょうか

一ノ瀬 彼方

勘弁…

.

一ノ瀬先輩はそう言いながら苦笑いをこぼし、

私の机に頬杖をついた

.

嘉月 榛華

嘉月 榛華

大体、なんで私に相川先輩のことについて話すんですか

一ノ瀬 彼方

一ノ瀬 彼方

お前といる時のまふの表情が柔らかいから

嘉月 榛華

嘉月 榛華

何言ってんですか…

嘉月 榛華

私、相川先輩から皮肉の言葉を浴びせられてる記憶しかないんですが

嘉月 榛華

少なくとも、相川先輩は私を嫌っていると思います

.

私がそう言うと、

何故か一ノ瀬先輩は眉を下げて笑った

.

一ノ瀬 彼方

一ノ瀬 彼方

一ノ瀬 彼方

…まふは…さ、

一ノ瀬 彼方

小さい頃、義理の親から虐 待を受けてたんだ

.

その一ノ瀬先輩の言葉に、

私はピタッ…、と手を止めてしまった

.

嘉月 榛華

嘉月 榛華

虐 待……ですか…

.

そう小さく呟けば、一ノ瀬先輩はゆっくりと頷いた

.

一ノ瀬 彼方

虐待が発覚した時、

一ノ瀬 彼方

まふは俺の家で引き取られた

一ノ瀬 彼方

初めて見た時は、顔や腕や脚が包帯だらけ

一ノ瀬 彼方

痛々しい姿だった

嘉月 榛華

嘉月 榛華

………、

一ノ瀬 彼方

虐 待を受けての影響なのか、

一ノ瀬 彼方

まふは全然 心を開いてくれなかった

一ノ瀬 彼方

話しかけても、駆け寄っても無視ばかり…

嘉月 榛華

嘉月 榛華

でも、今はそんな風には見えませんが…

一ノ瀬 彼方

一ノ瀬 彼方

心折らずに、毎日話しかけたからな…

一ノ瀬 彼方

少しづつ心を開いてくれたんだ

一ノ瀬 彼方

苦労した…(苦笑)

.

そう言いながら、一ノ瀬先輩は苦笑気味に笑う

.

一ノ瀬 彼方

一ノ瀬 彼方

まふはよくお前を嫌い…、って言うけど、

一ノ瀬 彼方

本当は嘉月と仲良くしたいんだと思う

嘉月 榛華

嘉月 榛華

全然そんな感じはしません

一ノ瀬 彼方

素直じゃないだけなんだよ、

一ノ瀬 彼方

言ったろ?

一ノ瀬 彼方

お前と接している時のまふの表情は柔らかいんだ、って

嘉月 榛華

嘉月 榛華

一ノ瀬先輩の勘違いでは…?

.

私はそう言って、フイッ…と一ノ瀬先輩から顔を逸らす

逸らしたあと、一ノ瀬先輩は何故かクスッと笑った

.

一ノ瀬 彼方

勘違い?笑

一ノ瀬 彼方

何年まふと幼馴染してると思ってんだよ…笑

嘉月 榛華

あ……、

.

『もう何年幼馴染してると思ってんの…』

.

一ノ瀬先輩の言葉に、私はSouくんを思い出してしまった

.

嘉月 榛華

嘉月 榛華

(似てる…)

.

心配そうに笑う一ノ瀬先輩とSouくんが……

.

.

幼馴染にそんな笑顔させてしまう私と相川先輩は…、

.

嘉月 榛華

嘉月 榛華

(似てる…?)

.

私と相川先輩は…、似ている……

.

いや…、似てない…、似せちゃダメだ…

相川先輩を私なんかと似せちゃダメだ…

.

唇をかみ締めてそう思う

.

一ノ瀬 彼方

一ノ瀬 彼方

嘉月?

嘉月 榛華

嘉月 榛華

なんですか…?

一ノ瀬 彼方

…いや、思い詰めた顔してたから

嘉月 榛華

なんでもないですよ?

.

そう言いながら首を傾げて笑うと、

一ノ瀬先輩は少し眉を下げ、何故か私の頭に手を置いた

.

一ノ瀬 彼方

一ノ瀬 彼方

俺さ、おまえとまふに仲良くなってほしいんだ

嘉月 榛華

仲良く…?

.

そう聞き返せば、一ノ瀬先輩はゆっくり頷く

.

一ノ瀬 彼方

一ノ瀬 彼方

まふはさ…、俺に心を開きすぎてるんだ…

一ノ瀬 彼方

だから壊せる壁も壊せない

嘉月 榛華

嘉月 榛華

……、

一ノ瀬 彼方

一ノ瀬 彼方

けど、お前なら… 嘉月なら、きっと……

.

一ノ瀬先輩はそう言ったあと、

私から手を離して、教室を出て行った

.

私はゆっくりと自分の頭に触れる

.

嘉月 榛華

嘉月 榛華

あのクソ生意気な先輩と仲良くなってやろうじゃない…

相川先輩を私の二の舞になんかにさせない

.

.

♡550いったらつづきだします。

.

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