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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

ユウ

やばいやばいっ·····!!

いつもの日常の朝

短髪の女子高生が学校へ続く道を 慌ただしく走っている

ユウ

もー、なんで寝坊しちゃうかな〜💦

ユウ

ハヤトはもう先に行っちゃったよね·····💦

ユウ

急がなきゃ·····💦

ガラッ!

ユウ

セェーフ!

短髪の女子高生-ユウは大声でそう言いながら思い切り教室のドアを開く

-と、担任の教師、セキザワはニヤつき 日直日誌でユウの頭に軽く小突いた

セキザワ

残念。アウトだ。

セキザワ

チャイムは2分前になったぞ。

ユウ

うぇっ·····?!

ユウ

くっそー·····

セキザワ

遅刻日直のユウと日直のハヤト〜号令かけろー

ハヤト

はい。

ユウ

は〜い·····

ハヤト

きりーつ·····

ー休み時間ー

ハヤト

ユウ·····朝家に行ったけど····いないかと·····

ユウ

·····寝てた〜·····

ユウ

っていうか·····!

ユウ

起こしに来てくれても良いじゃん!

ハヤト

ご、ごめん·····💦

ハヤト

家の前で大声出すのも迷惑かなって·····

ユウ

部屋来ればいいじゃん?

ハヤト

へ·····部屋っ?!?!

ハヤト

そ、そそそんな····、部屋に上がるなんて···///

ユウ

·····?

ユウ

中学とか当たり前の様に上がってたじゃん?

ハヤト

もう高校生だし·····/////

ハヤト

とりあえず·····!気軽に部屋に男を呼んだらダメだからね·····?!

ユウ

·····う、うん·····

ユウ

(そんなうちの部屋不愉快かな·····?)

ユウ

(汚いとか···可愛くなさすぎ···?臭いとか?!)

ユウ

うーん·····

ハヤト

·····ユウも中学の時とは違うんだから·····

ユウ

むむ·····

ハヤト

·····聞いてない·····💧

ユウ

そうか!

ハヤト

わっ·····?!何·····どうしたの·····?

ユウ

うちの部屋の壁にかけてある釘バットのせいか!

ユウ

いやー·····あれあんま可愛くないよね〜

ユウ

リボン·····いや·····フリフリ·····?

ユウ

飾り付けすれば·····ブツブツ·····

ハヤト

·····はぁ·····もう何も言わない様にしよう·····💧

キーンコーンカーンコーン·····

ユウ

あっ!次の授業の準備しなくちゃ!!

ハヤト

そうだね。

ー放課後ー

ユウ

はぁ·····ハヤトは委員会かぁ·····

ユウ

先帰っていいって言われたけど·····

ユウ

う〜ん·····先に帰ってハヤトの家で待つか〜

ユウ

あ〜·····あっづ〜·····

ユウ

夏が1番好きだけど·····

ユウ

今年は暑すぎる·····!

ユウ

1週間後はハヤトの誕生日でお盆か

ユウ

ハヤト今年も誕生日にお墓参りだよねー

ユウ

なんかかわいそ··········

ユウ

ん?

ユウ

なんか·····マンションの上に·····

ユウ

えっ?!女の子だよねっ?!

ユウ

どどどどうしよ·····

ユウ

急ぐしかない·····!!

〜屋上〜

ユウ

ねぇ君·········!

チセ

·····お姉さん·····誰·····?

ユウ

(人形みたい···目が虚ろで小さくて可愛い·····)

ユウ

あ、えっと·····!

ユウ

わ、私はユウ!貴女は·····?

チセ

わたし·····チセ·····

ユウ

チセちゃんは·····何してるの?

チセ

わたしは·····おばぁちゃんとおじぃちゃんのところにいくの·····

ユウ

そんなところに居ると危ないよ·····!

チセ

·····もうイヤなの·····

チセ

おかぁさんもおとぅさんも·····みんなきらい

ユウ

·····と、とにかくこっちに·····!

ビュウウウウウッ·····!!!

ユウが少女の手を掴もうと 腕を伸ばしたその時

強い風が吹き少女の小さな体が傾いた

チセ

··········あ·····

ユウ

·····っダメ!!!

少女の足が屋上の淵から離れた時 ユウは地面を蹴り飛ばし少女を抱きしめた

━が、ユウの体は宙へ飛ばされ少女と 地に向けて落ちていく

ユウ

(あ·····やば·····)

ユウ

(強く蹴りすぎ·····た)

ドチャッ···!

·····ん

ユウ

(私·····死んだ·····の?)

·····ね·····ん

ユウ

(母さん·····父さん·····ハヤト·····)

ユウ

(あの女の子も·····)

ユウ

(ごめん·····ね)

お·····ね·····ん!!

ユウ

(誰かの声が聞こえる·····幻聴?)

お姉ちゃん!!!

ユウ

·····は·····!

チセ

おねぇちゃん·····よかった·····!

ユウ

チセちゃん·····

ユウ

ここは·····?

ユウ

真っ暗·····

チセ

うん·····ここだけすこしあかるい·····

ユウ

チセちゃん意外何も見えない·····

ユウ

あ·····!

ユウ

チセちゃん·····大丈夫?!

チセ

ごめんなさい·····わたしのせい·····

ユウ

な、泣かないで·····!!

ユウ

それに私、頑丈だから!

ユウ

落ちてもこの通り!

ユウ

無傷で生きてるし!

チセ

·····ありがとう·····

ユウ

·····でも·····気を失ってる間に連れてかれたのかな?

チセ

おねぇちゃん·····あそこ·····

チセが指を指した方に視線を向けると ぼんやりと照らされた扉が見えた

ユウ

·····!

ユウ

チセちゃん凄い·····!行ってみよ!

チセ

う·····うん·····

ユウ

·····手、繋ごうか!

チセ

·····!

チセ

·····ありがとう·····!

チセは差し出したユウの左手を強く握った

ユウ

·····開くよ·····?

チセ

うん·····

ギィィィィィ·····!!

鈍い音と共に開いた扉の先には

ー首吊りの様な処刑場が佇んでいたー

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