莉子
ずーっと一緒だよ!!
杏
うん!!
私と君はそう約束を交わした
「ずっと一緒」
この世にずっとなんてほとんど無理な話とは私はまだ知らなかった
莉子
ううう....
杏
泣かないでってば!
莉子
だってぇ...
杏
またきっと何処かで会えるよ!
杏
だから、笑って?
杏
私は笑ってる莉子が一番好きなんだから!
莉子
分かった...!
私はその言葉を聞いて笑顔を作った
涙は止まらない
だけど、きっとまた何処かで会えると
そう信じて君を見送った
だけど...
莉子
なん.....で....
ある日手紙が届いた
それは杏の字だったそこには
杏
莉子へ
杏
まず莉子に言わなければならない事があります。
杏
ごめんなさい。
杏
私は親の県外転勤で居なくなるならっとそう言ったけどね
杏
本当は違うんだ
杏
私は昔から重い病気だったの
杏
それを莉子に隠してた
杏
いつか言わなきゃなって思った
杏
だけど、言った事によって莉子が離れて行くかもしれない
杏
そう思ったら怖くて言い出せなかった
杏
莉子に病気の事を言う前に
杏
病気、進行しちゃってさ
杏
手術しなきゃならなくなって私は引っ越したの
杏
だけど....
杏
思ったより病気が進行して手術は中断
杏
そしてそのまま死を迎えるのを待つことにしたの
杏
ずっと一緒、そう約束したのに
杏
守れなくてごめんね、
杏
この手紙が届いてる時には
杏
私はもうお星様になってるからね
杏
空を見上げればいつでも会える
杏
それに私はいつでも莉子を見守ってる
杏
だから、安心して
杏
莉子からは見えないけど、傍にいるから
杏
それでね、1つお願いがあるの
杏
私の事一生忘れないでね
杏
これは約束してほしいな。
杏
もう手に力が入らないや、、、
杏
ごめんね、
杏
いつまでも貴方の事が大好きです
杏
杏より
そう弱々しい字だったけど
そこには杏の思いが、伝えたい事が沢山詰まっていた
莉子
杏......
莉子
辛かったよね、、、
莉子
私はもう大丈夫だから...安らかに眠って,..
そこで私は気がついた
手紙の中に1本の花があったことを
莉子
ワスレナグサ...
確か意味は...
「私を忘れないで」