ミスターレッド
レッドは片手をポケットに突っ込み、歩きながらルカに尋ねる
レッドはルカの言っている労働場への道を歩いている
ルカ
ルカ
ルカ
ルカは周りをキョロキョロ見ながらふんわりと答える
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカは先程の元気な声とは打って変わって、声を落として話している
レッドはそんなルカの様子を見て息を呑む
ルカ
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドはルカの発言について考えるが、答えが出るはずも無いので一旦考えるのをやめる
だが、再び襲ってくるのは労働に関しての異和だ
強制的に参加させられ、参加しなければどうなるか分からない
そんな労働があるだろうか?
実際、労働に関しては実際に見に行ってみなければ分からない
だが、あんなに明るく喋っているルカがあんな風に声を落とす様なものだ
それが良いものかと言われれば、きっとそうでは無いだろう
労働場と呼ばれる場所へと足を動かし続ける
ルカが指す労働場と呼ばれる場に近づくにつれ、僅かながらに人の気配を感じる様になる
僅かなざわめきを肌で感じる
ミスターレッド
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ルカ
ルカはつい数時間前の出来事を思い出し、身を震わせる
ミスターレッド
レッドも数時間前の出来事を思い起こし、僅かに身が震えるのを感じる
ルカ
ルカが突然声を出す
ルカ
ルカ
ルカはレッドの腕をガシリと掴み、通路の奥へ奥へと走り出す
ミスターレッド
ルカの足の回転に合わせ、レッドも足を動かす
2人は通路の先から僅かに漏れる光の方へと走り出した
その様子をまた誰かが見ている
???
???
???
目の前に広がった景色は広い海だった
広いとは言ったものの、勿論巨大な壁で囲われている
一見港の様な場所に見えるが、どの様な場所なのだろうか
通路を出た先には、沢山の人が歩き行き交っていた
行き交う人々は皆、ルカと同様にボロボロの服を着ている
人によっては上裸の者もいる
皆一様に何かが入っている箱を運び続けている
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ルカ
ミスターレッド
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドは足を止めながら思考を巡らす
ルカ
ミスターレッド
ルカ
ミスターレッド
ルカ
そう言ってルカが何処かへと走って行く
その時、不意に肩が叩かれる
ミスターレッド
少し肩に衝撃が走り、訝しげな表情で後ろを振り返る
振り返った先にはヒョロヒョロとした男が立っていた
男は何故かニヤニヤと笑いながら此方を見ている
嫌味ったらしい男
嫌味ったらしい男
男はニヤニヤしながら此方を見下ろしている
ヒョロヒョロとしている割にはこの男、背が高いのだ
その姿はまるでモヤシの様であった
ミスターレッド
嫌味ったらしい男
嫌味ったらしい男
嫌味ったらしい男
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドもモヤシ男の態度に対抗する
嫌味ったらしい男
嫌味ったらしい男
ミスターレッド
ミスターレッド
嫌味ったらしい男
ミスターレッド
レッドは煽るかの様にモヤシ男に言い返す
嫌味ったらしい男
モヤシ男は言葉に詰まったのか、何かぶつぶつ呟いている
暫くするとモヤシ男が黙り込む
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドは勝ち誇ったかの様にニヤリと笑う
実際は勝ったもなにも、100悪いのはモヤシ男である
嫌味ったらしい男
先程まで黙り込んでいたモヤシ男が突然奇声をあげ、此方に殴り掛かってくる
ミスターレッド
レッドは突然の攻撃に反応できず、動く事が出来ない
パチンッ
レッドの頬に拳が直撃する
ミスターレッド
レッドは思い切り地面に倒れ込む
ミスターレッド
レッドはモヤシ男を見上げながら睨みつける
嫌味ったらしい男
嫌味ったらしい男
ミスターレッド
ミスターレッド
嫌味ったらしい男
モヤシ男はケラケラとレッドを馬鹿にした様に笑っている
ミスターレッド
レッドはギリギリと歯軋りをする
ルカ
ルカ
その時、ルカが遠くから此方へ走って来た
ミスターレッド
嫌味ったらしい男
爽やかな青年
ルカの隣には黒髪の青年がおり、一緒に走って来ている
嫌味ったらしい男
モヤシ男はルカと青年を見るや否や何処かへと逃げて行った
ルカ
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ルカ
爽やかな青年
爽やかな青年
黒髪の少年はルカに尋ねる
ルカ
ミスターレッド
レッドはルカに「友達」と認められている事に少し嬉しさを覚える
爽やかな青年
爽やかな青年
ミスターレッド
爽やかな青年
青年はレッドに手を差し出し、握手を求める
ミスターレッド
ソウヤとレッドはガッチリと握手をする
ソウヤと名乗った青年は先程から行き交う人々とは違い、清潔感が感じられた
ルカ
爽やかな青年
ルカ
ルカと青年はニカっと笑いながら話している
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドは先程のモヤシ男を脳裏に浮かべる
あの気持ち悪い笑い方、喋り方
思い出しただけで悪寒が走る
爽やかな青年
爽やかな青年
爽やかな青年
爽やかな青年
ミスターレッド
爽やかな青年
爽やかな青年
爽やかな青年
爽やかな青年
ルカ
爽やかな青年
ソウヤは苦笑いを浮かべる
ミスターレッド
ミスターレッド
何を考えているか分からない不気味な顔、常にイライラしている人、フラフラ歩いている人
そんな人達ばかりであった
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
爽やかな青年
ミスターレッド
ルカ
爽やかな青年
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドは真剣に1人でこの島の事について考え込む
この少年達は今までどんな世界を見て、生きて来たのか
どんな理不尽な境遇を受けて来たのか
徐々に疑問が紐解けて行く
周りの音が聞こえなくなる程集中していたその時
中級兵
突如辺りに怒声が響き渡る
ミスターレッド
突然の怒声で意識が現実に引き戻される
オドオドしている男
怒声をあげている男の足元には男が縮まり込んでいる
ミスターレッド
ルカ
ルカは真剣な目つきで怒声をあげる男の方を見つめている
中級兵
中級兵
オドオドしている男
怒声をあげている男は怯えている男に足を乗せている
中級兵
中級兵
オドオドしている男
中級兵
警官の様な服装をした男胸ポケットから何かを取り出す
警官の様な男の手にはパンのカケラが握られている
中級兵
オドオドしている男
中級兵
オドオドしている男
中級兵
中級兵
オドオドしている男
中級兵
中級兵
警官のような男はそう叫ぶと、縮こまる男の腹を蹴り上げた
中級兵
オドオドしている男
縮こまっている男は震えながら攻撃を喰らい続けている
そんな事お構いなしに男は蹴り上げ続ける
オドオドしている男
そんな様子をレッド達3人は呆然と見ている
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドはそう問い掛けた
するとソウヤは頭をふるふると振った
爽やかな青年
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
爽やかな青年
爽やかな青年
爽やかな青年
爽やかな青年
爽やかな青年
ミスターレッド
爽やかな青年
爽やかな青年
爽やかな青年
爽やかな青年
爽やかな青年
爽やかな青年
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
爽やかな青年
爽やかな青年
爽やかな青年
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドは何かを思い出したかの様に声をあげる
ルカ
ミスターレッド
爽やかな青年
再び兵士のいる方へ目を移す
兵士は男を蹴りつけ続けている
蹴り付けられている男は最早吐くものを吐き尽くしている
そんな様子を見ても、助けようとする者は誰1人居ない
爽やかな青年
爽やかな青年
爽やかな青年
そう言ってソウヤは兵士から目を逸らす
爽やかな青年
爽やかな青年
そう言ってソウヤは兵士に背を向け、歩き出して行く
ルカ
ルカはソウヤの後を追う
レッドは暫く2人の背を見つめていた
突然思い知らされたこの島の現実
今自分が見ている物はほんの一部に過ぎない
だが……
ほんの一部でも心にショックを負うのには十分だった
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
再びあの兵士に目を向ける
兵士の顔に目を凝らし、凝視する
ミスターレッド
まさしくあの時の兵士であった
ミスターレッド
ミスターレッド
未だに自身が攫われて来た真意は分からない
だが……
推測するに、この島の奴隷として攫われて来たのだろうか?
解けてきた謎も、まだまだ深いのだ
レッドはこれからも思い悩む事となる
ルカ
ルカ
爽やかな青年
ルカとソウヤが手を振っている
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドはこの島の謎を解き明かす決心をしたと同時に、拳を握りしめた
ミスターレッド
ルカとソウヤに返事をし、2人の元へ走って行く
そんなレッドの姿を誰かが見ている
???
???
???
???
???
フード付きのマントを身に纏った人物は、レッドの後ろ姿を見つめながら笑みを浮かべていた
???
コメント
6件
すまないスクール今頃どうなってるんだろう…?
レッドーーー😭 謎やつ…気になる…てか、すまないスクールのみんなは大丈夫なのかな…??1日以上は経ってるから流石に騒ぎになってるよね、?
お前、中級のくせにイキってんじゃねーよ、 安心してください。私、習字・書道、上級なんで。笑