sm
緑色の彼は俺をこの場所に案内してくれた
shk
シャークんに言われて面白そうな本はないかと本棚を見渡す
shk
俺はシャークんの言葉を無視してただ真っ直ぐ進む
とあるひとつの本に目が惹かれたのだ。
目を惹く本のある本棚の前に立って 本を手に取る
本のタイトルは────
"0,1秒の幸せに"
shk
shk
俺が本を開こうとすると強い力でシャークんに取り上げられた
あまりにも勢いがよかったためそのまま地面に落ちた
sm
落ちた本を拾い上げて離さない緑色
shk
shk
彼の言葉が何も頭に入ってこない
だって、あの本───
ページが真っ赤だったのだから
本ってそういうもの...?
そんなわけがない
俺の記憶では、本は文字が連なっているもの
俺の記憶が間違っている...?
でも、だとして
赤いページになんの意味がある
考えに考えた結果、「あの本は特別」という結論に至った
shk
数冊の本を受け取りタイトルを見る
sm
ほとんどの本に"哲学"という単語が記されていた
shk
彼の笑顔には、裏を感じた
動揺と苦しさ
偽りの笑顔
sm
俺がどうなのかは分からないが、この世界の俺が好きな事
きっと俺も哲学が好きなのだと思う
そう考えると記憶の手がかりになる可能性はある
sm
余計なことは詮索しない
触れてはいけない気がするから
shk
スマイルが触れた本を見つめる
shk
この本は、俺らの出来事を本にしたものだ
世界を創ったこと、仲間を失ったこと
全てが記されている
俺は蹲りひとり呟いた
shk
kr
シャークんは気づいていない
世界を管理する場所から、別の世界に行けることを
教えたところで、現状が変わることはない
みんなはきっと、元仲間を拒むのだろう
俺は諦めていた
元に戻ることを
結局は俺らの私事、世界に影響を出すわけにはいかない
シャークんはなにをしてでも、元仲間を優先するのだろう
俺はそれが許せない
だけど元仲間との縁を回復したいとは思っている
だから、俺はシャークんの味方であって味方ではない
br
kr
いつの間にか、Broooockは横にいた
kr
彼が軍の世界を出て以来、この空間に姿を現すことはなかった
br
kr
Broooockが創った世界のBroooockの悩みに関係がある日
br
実際、それはあることだ
だけど、俺とシャークんがいる
そんなことさせない
br
Broooockはそう言って、姿を消した
kr
俺たちはきっと、もうあの頃には戻れない
kr
kr
kn
kn
俺の視界が捉えたのは
黄色く
丸く
邪悪に輝いていて
それでも美しい
満月だった
コメント
3件
いや…好き…brさんかっけ…(?) 関係ない話させて頂くとお腹痛いです(