私たちが付き合って数ヶ月、私は憧れの雨林になるために日々努力している
鈴
累
累
んー?
累
あれ、鈴ノーフェゲットしたんだ!
鈴
うん
鈴
仮面をつけてると息苦しくてね…
こうして私が仮面を外して常に顔をさらけ出すことは初めてだから、少し恥ずかしさもある
累の反応を伺っていると、聞き取れないほど小さな声で言葉を口にした
累
可愛い…
その言葉が照れくさくて、聞こえないふりをして話を続けた
鈴
累に手伝って欲しいことがあるの
累
なに?俺にできることなら何でもするよ
鈴
ハートが全然足りないの
鈴
だから、雨林をコンプリートするまでハート交換してくれない?
累
もちろん!
累
ていうか、鈴はお返ししなくていいよ
鈴
え?
累
俺が毎日鈴にハート送る!
累
鈴は貯めたキャンドルを他のことに使いなよ
鈴
…そう
鈴
ありがとう
何でも私を優先してくれる累を、今日も好きになっていく
累
さっそくどーぞ〜
鈴
うん、ありがと
累
あ、そういえばさ、
累
明日って再訪だよね?
鈴
再訪…?
累
え、あ、知らない?再訪
鈴
うん。知らない
累
再訪っていうのはね、2週間に一回過去の季節の精霊がホームに戻ってくることだよ
鈴
へ〜、そんなものがあるのね
累
そうそう
累
その精霊は色んなアイテムを持ってくるから、キャンドルがたくさん必要になるんだ
鈴
たくさんって…どれくらい?
累
うーん…ざっと100〜150くらいかな?
鈴
え
鈴
そんなに必要なの…
累
うん
累
鈴今何本?
鈴
…6
累
…マジ?
鈴
マジ
累
やばいじゃん…
累
あ、もう再訪発表されてるじゃん…
鈴
うそ
掲示板に群がる野良を掻き分け、明日の再訪する精霊を確認した瞬間、累が大声を出した
累
え゛っっっっっっっっっ
鈴
え、なに
累
う、あ、k これ…
累
ずっと俺が欲しかったケープ………
累が指さす紙には再訪精霊のシルエットが描いてあった
私にはなんの季節の精霊なのかさっぱりだったから、どれほどすごいのか分からない
鈴
へぇ、良かったじゃない
累
え、嬉しい……
鈴
どんなケープなの?
累
えっとね、
累
あ!この紙に書いてあるやつ!
その紙には大きな帽子をかぶった美しい女性の精霊が描いてあった
その精霊が身につけているケープは青く形が特殊だった
鈴
へぇ、綺麗なケープじゃない
鈴
私も欲しくなってきたわ
累
え!じゃあお揃いにする!?
鈴
そうしようかしら
累
やった!初めてのおそろい…
累はわかりやすく顔を緩ませた
そんな嬉しそうな顔を見て、思わずこちらも顔を緩ませた
鈴
で、どれくらいキャンドルが必要なの?
累
えーと、70本くらい…
鈴
…
累
…鈴、もう1回聞くけどキャンドル何本だっけ?
鈴
…6
累
キャンマラ行こう!!!!今すぐ!!!!!!!!
私の返事を聞くまでもなく、累は私の手を掴んで草原へと走っていった
精霊が滞在する時間は4日
その間に何とか70本集めることが出来た私は、すぐにケープを交換した
鈴
は〜〜…
累
良がっだ……間に合っで……
毎日6つのエリアを隅々まで走っていた私たちはもうへとへとだ
累
死ぬがど思っだ〜〜〜!!!
鈴
ほら…ケープ着てみましょうよ…
累
ん、そうだね…
やっとの思いでゲットしたケープ
それだからか、掲示板の紙に描いてあったケープより美しく感じた
鈴
…どう?似合うかしら、
ケープから顔をあげた瞬間、すごい勢いで抱きしめられた
鈴
っ…
鈴
ちょっと!
累
可愛い〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
鈴
離しなさいよっ…
人もいる中で抱きしめられ、思わず顔が熱くなった
累
俺の彼女可愛すぎるよ〜〜!!!!!!!!!!!
鈴
ねぇ!







