腐ったタヌキ
腐ったタヌキ
腐ったタヌキ
フェンスを越えた2人
凛
クラスでいじめられるようになった私は、友達のまどかに相談した。
語り手(私)
という私に、まどかは
友達(まどか)
と提案した。
びっくりしたけど、まどかも受験勉強や部活、親との関係に疲れ果てて、死にたいと思っていたらしい。
私達は学校から少し離れたビルの屋上に忍び込むと、フェンスを乗り越えた。
友達(まどか)
まどかが言う。
私はこくりと頷く。
私&まどか「一二の三!」
まどかと私の声が重なる。
けれど私は足が震えて、一歩を踏み出すことができなかった。
横を見ると、まどかも恐怖に負けたのか、立ちすくんでいた。
友達(まどか)
と、何度も飛ぼうとしたけど、結局、私達は飛ぶことができなかった。
諦めてビルを出た時、まどかのお母さんがビルの近くで待っていた。
友達(まどか)
と、まどかが誘ってくれた。
車に乗ると、
まどかのお母さん
と、言った。
まどかは
友達(まどか)
と、平謝りした。
心臓に手を当て、自分が生きていることを実感した。やっぱり死ななくて良かった。
まどかもきっと、同じ気持ちなのだろう。私を見て、ニコリと笑った。
腐ったタヌキ
腐ったタヌキ
腐ったタヌキ
コメント
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まどか恐怖で足がすくんでたんじゃなくて語り手だけ落とす気やったやつですやん多分知らんけど