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エンドロールに花束を

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エンドロールに花束を

1 - エンドロールに花束を

♥

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2018年04月06日

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これは君と僕の物語

そろそろ完成だな

僕はしがない発明家だ それも無名の。 僕はアンドロイドを開発していた 少女の形をした、機械生命体

えーと、後はブラックボックスを稼働させて・・・。

よし!

ラボの中心にいる少女が まるで生きているかのように 瞳を開いた

M2

・・・

M2

プログラム正常。稼働率56%。

M2

M2、正常に稼働

やった!成功だ!

僕は律。君を作った人だよ

M2

イエス、ドクター

えーと、お茶でも飲む?

M2

必要性を感じません

そう・・・

それから M2は正常に稼働していった

そう 機械のように正常に

僕は毎日 M2に 本を読み聞かせた

M2

本の読み聞かせには、何の意味があるのでしょうか

M2

私にデータを入れればいいのではないのですか、ドクター?

そうだけど

やりたいんだよ、僕が

M2

分かりました

M2は いつからか

笑うようになった

M2君が生まれてから、もう一年だね

M2

はい

人の習慣で、誕生日は祝うものなんだ

だから、

M2

何ですか?これは

ブローチだよ
安物でごめんね

M2

・・・

M2

・・・

M2

あり、がとうございます

そう言って

君は小さく笑った

儚げで、綺麗で

僕はつい頭をなでた

M2

どう、されたんですか?

いや、何でも

それから、少したった時だった

僕は

病に倒れた

もう長くは生きられないだろう

M2

もう僕は死ぬ

僕の側にいなくていい

そう言ったらM2は

目尻に涙を貯めて僕を睨んだ

M2

ドクターはまだ生きます

M2

生きるんです!

ひどく、強い口調だった

M2

生きるんです

M2

生き、るんです・・・

そして

終わりの時は来た

僕の体から、命が消えていく

M、2

霞む視界で見えたのは

M2の泣き顔

君には、笑っていてほしいんだ!

泣かせたくない

君を抱き締めてあげたい

でも、もう腕は上がらない

M2

そうか、この気持ちは

M2

ド、クター?

僕は君を

愛してたんだね

さよならだ

M2

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