色褪せた記憶。〚完結〛

朝っぱらから、年配の人みたいな会話をしていたら

ドアの所に誰かが立っていた。

ロボロさんが教室に入って来ると、

一気に教室が静まった。

数秒するとロボロさんから離れたところから

コソコソ女子が話し始めた。

見て分かる、多分陰口だ。

いざロボロさんに話しかけてみると、

スラスラと言葉が出てこなかった。

これが　気まずい　ってやつなんだって

初めて気づいた。

一緒に帰る約束をしてから、

授業中もどんな話をしようか考えた。

正直今授業はどうでもいい。

とりあえず、ロボロさんといろんなことを話してみたいって思った。

そんなこんなで時間が経ち、

昼休みになった。

鬱先生を待ったが、

何分待っても来なかったため、

おれとロボロさんの2人で中庭に向かった。

ロボロさんと中庭に向かう道中、

鬱先生やゾムさんの話をしていると、

後ろに誰かが居ることに気がついた。

少し、後ろの何人かの話に気が逸れていると、

視界の横で、誰かが前に倒れかかるのが見えた。

咄嗟におれは手を伸ばして、

ロボロさんの腕を掴んでから、自身諸共

階段下に転げ落ちた。

と、同時に

いろんな記憶がフラッシュバックした。

俺はそのまま、目を閉じた。

別に、このまま死んでも後悔は……、

…

いや、あるか。

𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩　♡500 次回は恐らく短いかと思われます。 （ご了承ください）