コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
※百合
※この物語はフィクションです
毎週月曜日の放課後。私が1番楽しみな時間だ
だって天使に会えるから
たまき
そう思った瞬間ドアが開く
かれん
申し訳なさそうにかれんちゃんは私に謝る
たまき
たまき
かれん
かれんちゃんは紙を挟んだ画板を持って来て私の目の前に座った
たまき
かれんちゃんは優しく相槌を打ちながら私の話を聞いてくれる
最初は慣れなかったが最近は少しだけ目を見て話せるようになった
かれん
かれん
かれんちゃんは感慨深そうに言った
たまき
たまき
かれん
たまき
もしかしたら同じクラスになれるかもと思ったら、少しだけ声が弾んでしまった
かれん
かれんちゃんはそうやって笑った
他の誰よりも優しくて上品な笑顔
たまき
たまき
かれん
かれんちゃんの顔が曇る
かれん
たまき
消えてしまいそうなくらい繊細な顔で私は急に心配になる
かれん
不安そうに俯いて今にも泣き出しそうな雰囲気
たまき
私は覚悟を決めた
たまき
かれん
食いついてきた
私はたまきちゃんの目を盗み、横目で窓に反射する自分の姿を確認した
そこには、悲壮感の漂う繊細で儚い少女が居た
かれん
たまき
たまきちゃんは一生懸命私の目をみて話した
たまき
たまきちゃんは真剣に私に向き合ってる
演技だとは微塵も思わずに
かれん
かれん
こんな風に
私は今にも泣き出しそうな声で話し始めた
かれん
たまき
かれん
かれん
私はこっそりたまきちゃんの様子を伺う
たまき
たまきちゃんはまるで世界一哀れで不幸な少女を見ているかのように、私を見つめていた
かれん
なつみちゃんって人
たまき
少しの間時間が止まったようだった
たまきちゃんは呆然として硬直した
そして、少しずつ顔を歪ませていった
たまき
たまきちゃんは心底悔しそうに下を見つめていた
そして目の奥には、恨みがあった
数えきれないほど莫大な
かれん
時計を見ると18時を過ぎていた
かれん
かれん
かれん
たまき
たまき
そういうとたまきちゃんは私に目も合わせず去っていった
かれん
私は窓に近づいて反射した自分の顔をまじまじと見た
そこにはあの可哀想な少女は居なかった
いるのは私だけ
かれん