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信じられなかった。 この身に降りかかったこと全てが。
この状況下、尚『親友が人を殺した事実』なんて信じられないだろう。
ただ、俺は、俺たちは見てしまった。
ジェルくんがナイフで殺しているところ。 返り血が飛んでるところ。 相手の方が苦しんでいるところ。
いくら正当防衛だったとしても、 ナイフを持っていた人間が 『違う』と言っても…信用出来なかった。
紫:スキル 自分の身近な人物とどれだけ離れていても ゲームに参加していれば話せる能力 (通称トランシーバー)
何にもならないこの能力で、 せめて誰かを救えたらいいな。
紫
紫
青
紫
紫
青
青
紫
紫
青
紫
紫
……本当は知っているのかもしれない。
理由があって殺したこと。
でもきっと、知らない方がいいのだろう。
敵だとみなした方が幸せだから。
紫
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橙
青
橙
橙
青
橙
橙
橙
青
橙
…ジェルくんはきっと知らないのだろう。
僕がどうして君を守ろうとしているのか
命をかけて守ったのか
嫌われる覚悟で庇ったのか
気づかれない方がいい想いだ。
ごめん、こんな気持ちを抱えてしまって。
決して、悟られては行けない感情。
『好き』
紫
青
桃
桃
青
黄
黄
青
(心の中) 黄:できるだけ会いたくないな 会ってしまったら殺されそうだし
桃:あいつまじでなんで殺したんだよ 昔から考えてる事読めねー
……僕みたいに拗れてる想いと
心が読める能力。
この2つが重ならない限り、 信用なんてできっこないだろう
紫:やっぱり信用できないな でも、理由も聞けばよかったかな……
青
紫
青
思い出してしまった
想い人の言葉を。
橙
橙
橙
橙
……少し話はそれるけど。
幼い頃の話。
僕らは出会うのがいちばん早くて。 仲が良くて。
ケンカだってもちろんしたけど、 頼り頼られる仲だった。
でも、それは束の間で。
さとみくんやなーくんと会ってからは、 2人に頼ってばかりだった。
きっと、2人の方が大人びてて、 頼りやすかったからだと思う。
そんな君の、久しぶりの頼み事。
叶えたい気持ちで溢れてた。
君の頼みを聞いて嫌われる道を歩むか、
聞かずに能力について話すか。
後者の方が良いように見えるだろう。
でも、僕には決めがたい2択だった。
紫
青
紫
青
桃
青
黄
選べないよ、僕。
でもっ、
でも!!!!
でも!!!!!!
青
紫
青
青
青
黄
最後の言葉が出てこないけど、 このまま、わからないまま言ってしまおう
青
やばい、息が
青
できない
桃
紫
青
紫
青
紫
青
紫
青
桃
桃
紫
紫
黄
青
桃
桃
青
どうせなら守りたかった。
伝えるって決めた約束を。
紫
ブーッブーッブーッブーッ
黄
さぁ全部で二つあるイベント! 揺れますのでご注意くださいね。
桃
青
ガタンガタガタッ
ピキッ
え、今、変な音……
桃
青
1分
1分