嗚呼…いつまでも…此処にいたい…
そんな事を思っている時…
背後から…ノイズのかかった男性の声が聞こえた
???
ルーン
俺は振り向き…目線を合わせた
視線が静かに絡まり合う
アラスター
私は思わず彼に声をかけていた
彼は私の声に反応し…
振り向き…私の目を見た
彼は不思議そうに私の目をじっと見つめている
その美しい青色の瞳に囚われたみたいに、私は目を離せなかった
スッキリとしたフェイスラインと、
白く…滑らかな肌…
薄いピンク色の唇…
少し癖毛がある黒髪は、
ふんわりと風に揺れている
なんて…印象的な人だろうか
???
私は…はっと我に返った
アラスター
…俺の事…じっと見つめてたけど…どうかしたのかな…
なんか…ついてたかな…
ルーン
???
???
???
ルーン
俺……男、だよ……?
…でも、嬉しいな……
ルーン
アラスター
「目が囚われた」…か、
自分でも意味不明な事を言ったのはわかっている…
……
知らない人から急に…「目が囚われた」なんて聞いたら…
絶対引かれる…ドン引きだ…
”失敗した“と言う後悔と恥ずかしさで吐きそうになった
だけど…彼は目をゆったりさせ…
一切…嫌な顔をせず…
???
優しい笑みを浮かべ…
私を見つめ返してきた
その瞳に吸い込まれそうな感覚に包まれながら…
アラスター
と、返事を返した
アラスター
???
ルーン
アラスター
アラスター
ルーン
ルーンはくすっ…と再び笑みを浮かべた
アラスター
深礼をした後…
アラスター
私は無意識のうちに彼に向けて手を差し伸べていた
彼は私の手をじっと見つめた後…
ぱっと片手を上げ…私はしっかりとその手を捉えた
アラスター
冷んやりと滑らかな感触の手だ
傷、一つない…
綺麗な手だった
そう思ってから…私はまたしてもはっと我に返る
思わず…握手を求めてしまったけど…これこそ本当に引かれたか……?
だけど…彼はとても嬉しそうだった
ルーン
そう小さく呟いて…彼は私の手をじっと見つめていた
ルーン
彼は思いっきり手を離し…謝り始めた
ルーン
頬を赤らめて…手を撫で下ろしている
アラスター
ド ッ…ド ッ…
心臓が激しく動いているのがわかった
ルーン
ルーン
彼は急足でホテルへと戻って行った
アラスター
何故だろう…
全く知らないのに…さっきからずっと…
「やっと会えた」
と、意味不明な思いが込み上げている
アラスター
アラスター
まさか……ね……
コメント
8件
いや~ん最高すぎる〜!!🫠めっちゃ続き気になる〜楽しみに待ってます〜!!🫡🫡🫡🫡
小説読ませてもらっています!あなたの小説はとっても面白いですね!いつもお疲れ様です!続き楽しみにしてます!