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目 黒 蓮 裙 の 部 屋

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目 黒 蓮 裙 の 部 屋

2 - 元彼の目黒蓮

♥

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2020年05月26日

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○○

嘘、最悪

ザァザァと急に降り始める雨。せっかくの休日にベランダに干してあった洗濯物を慌てて室内に移動させた所で、ピンポーン、とチャイムが鳴ってインターホンを出る。

○○

…は?

液晶に映ったのは、半年前に別れた元彼の蓮で。

雨やばい。家入れて。

○○

いや、なんで

風邪引いちゃう。お願い

そういうと蓮は確かに濡れていて、セットしたであろう髪の毛は残念な事になっていた。

助かったわまじで。

シャワーを浴びて、脱衣所から出てきた蓮はスウェットの下だけ履いて、首にバスタオルをかけている。

○○

服、もう少しで乾くと思う

あーうん

元気だった?

○○

まぁ、うん

振られてから半年が経ったわ

○○

よく覚えてるね

絶対忘れてやんねぇ、って笑う蓮。

半年前、私から蓮を振った。 蓮の元々の気まぐれな性格と、以前とは比べ物にならない程の多忙さに私が耐えられなくなった。寂しさに何度も泣いていた時もあった。

後悔してる?俺と別れた事

○○

してない

んだよ

○○

あのまま付き合ってても、いずれダメになってたもん。蓮にあの寂しさは分からないよ。一生。

別れ話の時、蓮は嫌だ、と言い張ったけど私は折れなかった。優柔不断なこの私にここまで固い決意をさせたんだから蓮はある意味凄い。

俺はお前といなくなってすっげぇ寂しかった

蓮が私の頬を撫でる。ガサツなくせに、私に触れる時だけいつも優しくて。

○○

っ…服乾いたか見てくる

ソファから立ち上がってその手からすり抜けようとした時、すぐそばに立っていた蓮に捕まった。

避けんなって、流石にきつい。

強く引き寄せられて、背の低い私はあっという間に蓮の中に入ってしまう。

○○

別れたのもう、

俺は最後までやだ、って言った

低い声で切なそうに言う蓮に、半年かけてやっと薄れかかった思いがむくむくと溢れてきそうになる。

別れてすぐ、○○とより戻したくて連絡しようとしたらさ、翔太くんに止められて、お前は少し我慢しろ、って…

半年も我慢したんだぜ?と何故か自慢げに言う蓮。

○○

蓮にしてはやるね。

だろ?まじで何回かお前に電話しそうになって、その度翔太くんに電話してさぁ…‪w

目の奥がじんじんしてくる。優柔不断に加えて、私は泣き虫で。

すっげぇ寂しかった。こんな思いさせてたのかよ、って自分にムカついたし。

ごめんな、と珍しく素直に謝る蓮。

もう関わんないのも○○の為だ、って言われたけど…俺にそんな選択肢ないからさ

いい事あった時もしんどい時も、1番に話したいのも会いたいのも○○なんだよ。振られてからしか気づけなかったけど、俺はやっぱり○○が必要なんだよ。

戻って来てくんねぇかな、ってそんな風に言われたらもう断れる訳なんかなくて。

○○

っ…私の事…好き、?

んー、好きって言うか…そんなんじゃ足りねぇ

(お前は?俺の事好きなの?)

……続く

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