もう考えんのも 無しや これでええんや
一虎
ぇぐ……
若狭
ウチの日本刀!!
堅
万次郎!!
鉄太
せやけど……
これがほんまの話なら
このやり合い、何しに
やっとんやの話までなる
これがほんまの話なら
このやり合い、何しに
やっとんやの話までなる
真一郎
ん?
鉄太
言うてもさ……
これって怨霊やねんな?
怨霊なんかどないして倒すん?
これって怨霊やねんな?
怨霊なんかどないして倒すん?
万次郎
くは!
若狭
万次郎!!
もうええやんか!
怨霊は倒されへん!!
一虎の鬱はもう
闇堕ちとセットやねんで!!
うちは、そんな一虎を……
助けようとしてるんや
ドアホ!!
もうええやんか!
怨霊は倒されへん!!
一虎の鬱はもう
闇堕ちとセットやねんで!!
うちは、そんな一虎を……
助けようとしてるんや
ドアホ!!
万次郎
怨霊に喰われて
圭兄は寝たきりなったんや
真兄も武道も春も
ずっと病んでたんや
圭兄は寝たきりなったんや
真兄も武道も春も
ずっと病んでたんや
若狭
暗い表情から
抜け出させようと
する子は段々
病んでく
それが怨霊なんやで!!
アンタも 逝ってまうで 万次郎!!
抜け出させようと
する子は段々
病んでく
それが怨霊なんやで!!
アンタも 逝ってまうで 万次郎!!
一虎
もうええ!!
万次郎
俺に任しとき
一虎
その暗い面ごと
引っ張り上げたる
アホやらかしたら俺が
何とかしたるから
アンタはずっと逝くまで
俺の姉ちゃんやから……
一虎
その暗い面ごと
引っ張り上げたる
アホやらかしたら俺が
何とかしたるから
アンタはずっと逝くまで
俺の姉ちゃんやから……
一虎
万次郎……?
万次郎
思い切り抱き締めてみて
一虎……いや、姉ちゃんが
引金やから……
幾らでも頼ればええ……
やり直せるやろ
一虎……いや、姉ちゃんが
引金やから……
幾らでも頼ればええ……
やり直せるやろ
一虎
リセット?
アンタは……
何言うとんのよ?
アンタは……
何言うとんのよ?
万次郎
幾らでも……幾らでも
俺が……
俺が……
一虎
アホ、無茶するなや
万次郎!
万次郎!
万次郎
助けっから……
一虎
万次郎!!
万次郎
何回かて昔に……
帰って……
帰って……
一虎
ええから
万次郎!!
あんたと……
家族で……
いつも通りの日常……
万次郎!!
あんたと……
家族で……
いつも通りの日常……
万次郎
かずとら?
一虎!
なぁっ!!!
一虎!!!
一虎!!!!
ぎゃあああ!!
起きいや
一虎!!!
一虎!
なぁっ!!!
一虎!!!
一虎!!!!
ぎゃあああ!!
起きいや
一虎!!!
一虎
アンタみたいな弱虫
置いていかん……
そのためにここまで……
置いていかん……
そのためにここまで……
万次郎
姉……ちゃん
ホンマになんよ……
ほら……もう
大丈夫やから……
もう無理に笑わんで……
〈しんどい〉って一言だけでも
言うてや……!!!
ホンマになんよ……
ほら……もう
大丈夫やから……
もう無理に笑わんで……
〈しんどい〉って一言だけでも
言うてや……!!!
一虎
あかん……もう色々キツイ
……万次郎……、
……万次郎……、
万次郎
おぅ、やっと
少し楽なった?
少し楽なった?
一虎
うん……
バクバク 〈一虎〉……なんや え?引っ越す前の家の リビング?
真一郎
一虎、ええ加減はよ
ランドセル持って
学校行きや!!
ランドセル持って
学校行きや!!
一虎
え?!
平成5年??!
平成5年??!
真一郎
あれ?
珍しいやん
そろそろ行っといで
珍しいやん
そろそろ行っといで
一虎
うん、ほな行くわ
真一郎
ちょ、朝飯食うていきなさい!!
一虎
うん、行ってくるわ、真兄
真一郎
そういや今日入学式やな
圭介
ほら、遅刻するで!!
はよしてや
はよしてや
一虎
うわ、今何時?
圭介
8時半やし
入学式に遅刻はやめて?
入学式に遅刻はやめて?
一虎
あ、ほんまや!!
はよ行こ
はよ行こ