AM12時
天気…雨
???
???
・・・誰ですか?
凛子
あなたが・・・よつば様・・・?
???
よつば
えぇ、そうですが
よつば
私になにか用ですか?
凛子
凛子
・・・あのっ
凛子
私を・・・幸せにして下さい!
よつば
・・・どうしてですか?
凛子
どうしてって・・・
よつば
幸せにしてほしい人には必ず理由があるはずです。
よつば
理由もなくただ幸せになりたいのなら帰ってください。
凛子
違うっ!
凛子
私・・・は、
凛子
・・・いじめられてるから
凛子
いじめから抜け出したいの!
よつば
・・・いじめ・・・ですか
よつば
・・・いじめから抜け出すことが出来れば、幸せになれるんですか?
凛子
・・・そりゃそうだよ
凛子
私は、いじめがない学校生活を送りたいの!!
よつば
・・・そうですか
よつば
あなたは、いじめのない学校生活を送ってなにをするんですか?
凛子
え・・・?
よつば
あぁ、これは私が気になっただけなので・・・すみません
よつば
・・・でも、本当にあなたの願いはそれだけですか?
凛子
どういう・・・こと?
よつば
・・・いじめから抜け出したらそれから先どうしたいですか?
凛子
・・・莉七と前みたいに仲良くしたい
凛子
今は・・・私のせいで距離が開いちゃってるから・・・
よつば
本当に?
凛子
凛子
・・・え
よつば
本当に、あなたはその莉七って子と仲が良いんですか?
凛子
・・・なんで、そんなこと聞くの
凛子
私は莉七と幼なじみで、
凛子
昔から仲がいいの!
凛子
もう親友だよ・・・
よつば
でもその”親友”は、あなたのこと1度も助けてくれてませんよね?
凛子
・・・それ・・・は
よつば
違うんですか?
よつば
もしかして、莉七さんはいじめに気づいてないんですかね?
凛子
違う・・・同じクラスだから・・・知ってる・・・けど・・・
よつば
けど?
凛子
・・・莉七のせいにしないで
よつば
別に、私は莉七さんのせいにしてるわけではないですよ?
よつば
私は、莉七さんという親友がいながら、あなたがまだいじめられているのかが不思議で仕方ないだけです
凛子
・・・莉七は・・・悪くない
よつば
・・・莉七さんが助けてくれないから、いつまでも終わらないんじゃないですか?
よつば
だって、クラスの皆からいじめられているんでしょう?
よつば
そこまでの親友なら、普通止めませんか?止める勇気がなくとも、普通誰かに相談しませんか?
よつば
・・・あなたが相談しないから・・・莉七さんが相談してくれないから、助けてくれないから、止めないから
よつば
いつまでもいつまでも終わらないんですよ?
凛子
やめて!
凛子
もう・・・嫌だ・・・やめてよ・・・
よつば
よつば
復讐、したくないんですか?
今まで私を問い詰めていた冷たい声が、突然柔らかくなった。
凛子
・・・え?
凛子
ふ、復讐・・・?
よつば
そうです
よつば
今まであなたをいじめてきた人へ
よつば
見て見ぬふりをしてきた大人達へ
よつば
そして・・・
よつば
あなたを見殺しにした、莉七さんへ
よつば
大丈夫ですよ
よつば
私は、あなたを必ず幸せにしてあげます
よつば
・・・でも、今の私の身体だと、晴れの日に身体が持ちませんね・・・
凛子
・・・え、それってどういうこと?
よつば
んー・・・
よつば
ちょっと待っててください、すぐ戻ってきますね
数分後
よつば?
お待たせしました~!
凛子
・・・え、誰?
よつば?
よつばですよ~
よつば?
ちょっとその辺から身体を拝借して来ました。
よつば?
いちご
これからはいちごと呼んでください。身体の持ち主の名前がいちごなので・・・
凛子
・・・わかった・・・
凛子
・・・でも・・・あの
いちご
なんですか?
凛子
その・・・元々の持ち主さんは・・・?
いちご
あ、その辺は大丈夫です。
いちご
・・・あ、性格もこの人に合わせますね
凛子
あ・・・うん
いちご
じゃ、これからよろしくー
凛子
うん・・・よろしく・・・
凛子
(ホントに大丈夫なのかな・・・)