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🐈⬛🖤黒尾鉄朗/猫の手も借りたい 黒尾鉄朗×ある後輩女子生徒 夢主視点 作成日/2026/8/18 ──────────────────
歩く度に バサッバサッ、と腕の中の資料の山が音を立てて揺れる、落とさないように慎重に。
資料を運ぶのは大変だ、なぜ先生達が私に資料運びを任せるのかは知りもしないけど、どうやら私は頼られやすいらしい。 指定された資料室に入った、否、入ろうとした。思わず扉の前で黙り込んだ、理由は一目瞭然、私の両手は資料の山で塞がっている。
かといって片手を腕の中の資料から離してドアノブに触れたら、触れた途端に資料が床に落ちまくる未来しか見えない。 少しの希望を持って周囲に人が居ないか確認しようとした時。
───ガチャ。
資料室、目の前の扉が開いた。
黒尾鉄朗
後ろ、少し上から声が聞こえて思わず振り返った。私を助けた人はどうも高身長だった。 見上げた瞬間、整ってる顔と少し個性的な黒髪が視界に映った、お礼を言おうと思ったけど目が合って黙り込んでしまう。
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
YOU
YOU
黒尾鉄朗
資料室に入ろうとした時、少し後ろから「ていうか、」という声が聞こえて振り返った、助けてくれた人が私の手元を指さしている。
黒尾鉄朗
YOU
黒尾鉄朗
正直、確かにそうだとは思う。こういう事は今日だけではなく、今までも多々あった、慣れ過ぎた私の感覚が麻痺していたのかもしれない。 いつ黒髪の人が去るのか分からなくて、しばらくその場に沈黙が走った、気まずい、かといってこのまま背を向けて行くのも気まずい。
私が困り果てている時に、ふと黒髪の人の大きな手が私の手元の資料を思いの外 ごっそりと手に取った。先程まであった手元の重さが一気に減る。
黒尾鉄朗
YOU
黒尾鉄朗
YOU
黒尾鉄朗
ドサリ、と黒髪の人が資料を机へと置いた、後に続いて私も隣へと資料を置く。先程までずっと持っていて疲れ切っていた私は、もはや置くというより落とす形に近かった。 小さくため息をついた時、隣の黒髪の人が私の顔を覗き込んだ。顔が整っているだけあって少し心臓が跳ねた。
黒尾鉄朗
YOU
黒尾鉄朗
YOU
黒髪の人が小さく笑って資料室の扉へと向かう。出る前に彼は ひらり、とこちらに軽く片手を振った。
黒尾鉄朗
YOU
黒髪の人が少しだけ肩を揺らして僅かに笑いながら資料室を出て去って行った。微かに彼が小声で「なにそれ、」と言ったのが聴こえて、ほんの僅かに顔が熱くなる。
あ、そういえば名前聞いてないし、 私も言ってもない。
コメント
1件
古書研究してると、こういう「日常の何気ない助け合い」が好きなんだよなあ。資料を抱えて開けられないドアを、後ろからさっと開けてくれる先輩、しかも黒尾っていうのがいい。あの「後輩は先輩に助けられてなさい」のセリフ、軽くて自然で、でもなぜか心に残る。最後に名前を聞きそびれたところも、リアルな後輩の反応だなって思った。続き、気になる。
#不定期更新
#ただの自己満