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里長──鉄地河原鉄珍への挨拶を済ませ、蜜璃とも合流した。
温泉へ向かうべくゆっくりと歩き出す。
蜜璃は軽やかな足取りだ。 刀の交換は勿論の目的だが、温泉が楽しみだったらしい。
しばらく歩くと温泉特有の香りが強くなる。
蜜璃が足を止めた。
甘露寺蜜璃
奈那
すっかり見惚れて辺りを見渡していると、 効能の書いてある札を見つける。
奈那
奈那
奈那
甘露寺蜜璃
奈那
甘露寺蜜璃
性格の歪み……思いやりの欠如…
温泉に浸かってほしい柱がひとり、いるかもしれない。
奈那
好きの裏返しというものだろうか。
奈那は奥で着替えをしている蜜璃に聞こえない程度の声で悪口を呟いた。
あたたかい。
温泉に浸かると、自覚のなかった疲れまで落としてくれるような気分になった
眠ってしまいそうな程に落ち着く。
いや、蜜璃の話がなければ確実に眠っていただろう。
温泉で寝るのは色々と危ない。
知らぬ間に溺死などあまりにも恥ずかしすぎる。
鎹鴉
鎹鴉
……と、鴉に大声で叫ばれる未来を想像し暖かい温泉の中で震え上がった。
???
遠くから、そんな声が聞こえた。
この声は炭治郎のものだ。
甘露寺蜜璃
奈那
甘露寺蜜璃
奈那
甘露寺蜜璃
奈那
奈那
奈那
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
奈那
ふたりで服を着て宿へ向かうことにした…のだが。
見覚えのある顔の人とすれ違う。
奈那
???
む、無視…!? 奈那は心の中で叫ぶ。
いや、違う。彼──不死川玄弥は、外見によらず思春期なだけである。
甘露寺蜜璃
不死川玄弥
奈那は蜜璃に話し掛けられた玄弥の顔が、茹でダコのように紅く染まっていたことで理解した。
甘露寺蜜璃
不死川玄弥
奈那
甘露寺蜜璃
奈那
甘露寺蜜璃
奈那
甘露寺蜜璃
不死川玄弥
奈那
甘露寺蜜璃
不死川玄弥
照れる気持ち、とてもわかるよ。
師範のキラキラした目、キュンとするもんね。
奈那は玄弥に静かに同情していた。
奈那
甘露寺蜜璃
不死川玄弥
宿に向かう途中、見慣れた羽織が目に入る。
甘露寺蜜璃
奈那が声を掛ける前に蜜璃は叫んでいた。
待ち合わせでもないのに同期がたくさんいることに少し嬉しさを感じる。
竈門炭治郎
奈那
竈門炭治郎
甘露寺蜜璃
竈門炭治郎
甘露寺蜜璃
奈那
甘露寺蜜璃
入る隙もなく炭治郎に泣きつく蜜璃。
甘露寺蜜璃
奈那
竈門炭治郎
甘露寺蜜璃
奈那
奈那
ふたりは歌を歌い始める蜜璃を眺める。
竈門炭治郎
奈那は炭治郎が多くの人から好かれ、また実弥等の一部の人からかなり嫌われている理由を何となく理解した。
真っ直ぐすぎる。眩しいほどに。
竈門炭治郎
奈那が蜜璃と食事をしていた時のことだ。
本当に疲れを取ったのか分からない速さで温泉から戻った炭治郎が合流し、軽く二十皿は超えているであろう空になった丼の皿を見て声を掛ける。
奈那
甘露寺蜜璃
竈門炭治郎
黙々と食べる三人。突然炭治郎がハッとして口を開く。
竈門炭治郎
甘露寺蜜璃
奈那
甘露寺蜜璃
竈門炭治郎
奈那
甘露寺蜜璃
禰豆子を抱き締めながら蜜璃は言う。
その後も玄弥の話題になり、食事をしない玄弥に握り飯を持っていこうという話になった。
玄弥のいるはずの部屋に向かう途中、炭治郎が口を開く。
竈門炭治郎
甘露寺蜜璃
竈門炭治郎
奈那
奈那
甘露寺蜜璃
そう言いながらもう話そうとしている。 蜜璃らしい。
甘露寺蜜璃
キャーッ! と幻聴が聞こえる程に顔を紅く染める蜜璃。
奈那は微笑ましそうに見ているが、炭治郎は目が点だ。無理もない。この姉妹、鬼に恨みがあるわけではないのだ。
この動機で柱にまでなれている蜜璃はとんでもない才能の持ち主なのかもしれない。
甘露寺蜜璃
握り飯を持って襖を開けるも、空室だった。
握り飯、このままでは師範が食べてしまうのではないか? などそこそこに失礼なことを奈那は考える。
隠