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そこは大樹の根元だった。
僕はそこで寝そべっていて、木々から薄らと差す木漏れ日がとても心地がいい。
何も感じない。 ただ、全てが心地いい。
テゾーロ
何も知らず
何も抱えず
ただ静かに
また、この場所へ。
……おい
………おい!!!起きろ!!!
僕は脳天に食らった握りこぶしで 目が覚めた。
テゾーロ
ブジャアド
テゾーロ
目を覚ますと僕らは馬車の荷台に揺られていた。夏だというのに肌寒いのは、流石北西の地というところか。
馬車は薄らと踏みならされた、道というには些か不安定な林の隙を縫うように目的の地アイルトンへ駆けていく。
ブジャアド
テゾーロ
ブジャアド
テゾーロ
ブジャアド
テゾーロ
ブジャアド
再び師匠の拳が僕の頭へ振り下ろされようとしたその時馬車が急ブレーキを踏み、間一髪拳は地面に叩きつけられた。
ブジャアド
馬車の運転手
ブレーキを踏む運転手は大口を開けて固まった。
僕と師匠は目線の先を覗き込む。
馬車の正面数十メートル先。 そこには、3〜4メートルはあろうかという巨大な異形が浮遊していた。
そいつは半透明な卵形で下部にはどす黒い色をしたこれまたかなり長い鎖が繋がっており、卵の中央には真紅の瞳をした目玉がついており、まつ毛にあたる場所には不揃いに歯のようなものが並んでいた。
誰がどう見ても化け物と呼ぶに相応しいそれは、鈍重にゆらゆらと浮遊しており、 その目だか口だか分からないものをパクパクと噛み合わせている。
ブジャアド
ブジャアド
気だるそうに頭を搔く師匠は ぶっきらぼうに僕を呼ぶ。
ブジャアド
ブジャアド
テゾーロ
言われるがままに僕は荷台から飛び降り、臨戦態勢を取った。
テゾーロ
僕は腕を正面に突き出し、手のひらを地に向けた。
かざした手のひらから青白く光る立方体が生み出され、それは鋭く形を成していく。
屍人
蠢く異形は口を僕の元へ突き出しながらこちらへ向かってきた。
テゾーロ
一瞬のうちに刃を模した匣が異形の目玉をを貫いた。
屍人
声を上げる間もなくまるで綿のような、羽のようなふわりとした音を立てながら異形は粉々に崩れさってしまった。
テゾーロ
馬車の運転手
ブジャアド
ブジャアド
ブジャアド
テゾーロ
罵倒を浴びせられながら僕は馬車に戻り、再び長い道を進み始めた。
林を抜け、行き止まりとも呼べる強大な崖に行き当たった僕らは馬車を停めた。
ブジャアド
馬車の運転手
テゾーロ
運転手はぺこりと頭を下げ、馬車は来た道を戻って行った。
崖に向き直った師匠は上を見上げる。 数百メートルはあろうかという絶壁。 その上には微かに宮殿のようなものが見えなくもない。
テゾーロ
ブジャアド
テゾーロ
テゾーロ
ブジャアド
ブジャアド
すると師匠は崖に手をかざした。
ブジャアド
テゾーロ
言われるがままに師匠の服の端を掴むと僕らの身体は緑白の光に包まれ、気がつくと僕らは宮殿の前にいた。
師匠に連れられるがままに僕は宮殿の内部へと足を踏み入れた。
外観からある程度は予想していたが、想像以上に広い。 孤島であるアイルトンの最北部、さらにその絶壁の頂上にこれほどの施設があるとは思いもしなかった。
両壁には数万冊はあろうと思われる書籍が並んだ本棚が連なっており、一本道の廊下は先がどこまで続いているのかも分からないほど長く、横幅も下手な都市部の幹線道路より広い。
テゾーロ
ブジャアド
ブジャアド
テゾーロ
すると、右側の本棚が手前にずれ込み、そのままスライドする形で開いた。 開いた空間から、若い男がこちらへ向かってきた。
クロサキ
ブジャアド
クロサキ
クロサキ
クロサキ
ブジャアド
ブジャアド
クロサキ
クロサキ
ブジャアド
クロサキ
ブジャアド
ブジャアド
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
クロサキ
テゾーロ
ブジャアド
クロサキ
ブジャアド
こうして僕らは廊下を進みその先で脇の本棚扉の奥へと案内された。
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
クロサキ
クロサキ
クロサキ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
クロサキ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
テゾーロ
テゾーロ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
ブジャアド
テゾーロ
クロサキ
ブジャアド
テゾーロ
ブジャアド
クロサキ
クロサキ
クロサキ
クロサキ
クロサキ
テゾーロ
ブジャアド
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
ブジャアド
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
テゾーロ
テゾーロ
テゾーロ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
クロサキ
テゾーロ
ブジャアド
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
クロサキ
クロサキ
クロサキ
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
ブジャアド
テゾーロ
クロサキ
クロサキ
こうして咎人としての僕の人生が幕を開けた