TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
サボり魔(優等生)に勉強教えて貰ったら付き合うことになりました。

サボり魔(優等生)に勉強教えて貰ったら付き合うことになりました。

「サボり魔(優等生)に勉強教えて貰ったら付き合うことになりました。」のメインビジュアル

1

サボり魔(優等生)に勉強教えて貰ったら付き合うことになりました。

♥

32

2021年04月17日

シェアするシェアする
報告する

璃奈

あ、美紅ちゃん

美紅

璃奈じゃん

美紅

何やってんの?

璃奈

勉強しに来た

璃奈

もうすぐ期末だし

璃奈

そっちは?

美紅

フツーに本読みに来た

璃奈

勉強しないなんて

璃奈

さすがヤンキーだね

美紅

本読みに来るヤンキーいんの?

璃奈

知らないよ

璃奈

ここ座ってもいい?

美紅

どーぞ

この子は生田美紅

勉強せずとも成績優秀な誰もが憧れる生徒だ

ちなみに彼女は優等生というわけではない

授業はフツーにサボるし、基本的に私は彼女が授業を受けている姿をあまり見たことはない

きっと内申点はどうでもいいんだろう

前に屋上で会った時に行きたい大学はないと言っていたことを覚えている

美紅

次の範囲ってどこなの?

本から目を離さず、質問をしてくる

やはり今回もテストは受けるつもりだろう

無言で私はテスト範囲と詳しい内容を書いたメモを渡した

美紅

へ〜こんな感じか

璃奈

うん

璃奈

今回も受けるつもりなんでしょ?

美紅

まあ一応ね

美紅

弟とテストの結果見せあってるから
受けないとダメなんだよね

璃奈

毎回?

美紅

うん、小学生のわりにテストの結果めっちゃ気にしてるみたいだから

璃奈

おー優等生になりそうな予感

美紅

まあ姉弟なんで?

璃奈

あなたは違うでしょ

美紅

え?

璃奈

勉強の邪魔しないでくださいね

美紅

え、ちょ、どゆこと…

璃奈

図書館なんで、お静かに

美紅

ちぇ、勉強教えてやってもいいのにな〜

璃奈

え?!

美紅

お静かにって言ったよね?

璃奈

……

美紅

本当に静かにしてよねー

璃奈

そっちこそ…

璃奈

…教えてくれるんですか?

美紅

やーめた

璃奈

だる…

璃奈

で、なんで映画観る流れに?

璃奈

私勉強したいんだけど

美紅

まあまあ

美紅

あそこで会ったのも何かの縁だし?

璃奈

帰っていい?

美紅

勿体ないな〜

美紅

ポップコーンも買ってあげたのに

美紅

まあ帰ってもいいけど

美紅

この後勉強教えてあげてもよかったんだけどな〜

璃奈

また嘘なんでしょ?

美紅

本当だよ

美紅

半ば無理矢理に連れてきたみたいなもんだし

璃奈

美紅

帰りなよ

美紅

私は璃奈の意見に反することは言わないよ〜?

璃奈

…帰りません

美紅

帰っていいんだよ?

璃奈

帰らない!

美紅

ならあーだこーだ言わずに映画始まるの待とうね〜

璃奈

…はい

美紅

面白かったね〜

璃奈

ん、勉強教えて

美紅

早いな〜

美紅

あ、夏蓮呼ぶ?

璃奈

え、嫌だ

美紅

夏蓮嫌いなのー?

夏蓮とは、教室に居なさすぎて友達がいない美紅ちゃんの唯一の知り合い

その子は中学から一緒らしく、彼女のことを学校1詳しく知っている

屋上に行った時に、私も会ったことがある

あの子は、私にとって難ありの性格でなかなか好きになれない

璃奈

だってあの子…

美紅

何?口が軽いから?

璃奈

それもあるけど…

美紅

まあそういうのは慣れだって

璃奈

中学の時に美紅ちゃんどんな対応してたの?

美紅

よく分かんない

美紅

なんか、いっつも私のことつけてて

美紅

ある種のストーカーって感じ

美紅

でも、話しかけようとすると逃げてったんだよね〜

璃奈

ある種のストーカーというより
シンプルなストーカーでしょ

璃奈

というか私が苦手なところはそこだよ

美紅

え?

璃奈

口が軽いとかの性格はまだいいんだよ

璃奈

でも、美紅ちゃんへのストーカー気質が苦手なんだよ

美紅

璃奈は私じゃないから害はないでしょ

璃奈

あるから言ってんの

美紅

え〜アイツ何してんの?

璃奈

美紅ちゃんに近づくなってつい最近言われたばっかりだから

美紅

わーお

美紅

すごいねぇ

璃奈

他人事みたいな感じで言ってるけど

璃奈

あんたが元凶なんだから

美紅

まあ許してくだせぇよ

璃奈

もうあの子の話はいいから

璃奈

いい加減勉強教えて

美紅

しょうがないな〜

なぜか家へ連れてこられたが、 まあ勉強は約束通り教えて貰ってる

授業受けてない割には本当に頭がいいし、何より、弟にとても優しい

私の隣で弟君も勉強を教えて貰っていて

正直、尊敬。

美紅

よし!そんじゃ吏紅はゲームしてきな

吏紅君

はーい!

弟君が自分の部屋へ戻っていく

璃奈

親は?

美紅

あ〜今どっちも出張でさ

璃奈

大変なんだね

美紅

まあね笑

美紅

で、私の教え方はどう?

璃奈

分かりやすい…かな…

美紅

お、さっすが私だわ

璃奈

こればっかりは誉めてもいいかも…

美紅

え、本当に?!

美紅

やった〜!

美紅

…あ、ならさ

璃奈

ん?

美紅

ご褒美として

美紅

屋上の続き、しませんか…?

璃奈

…え?

1か月前

屋上

授業をサボった

理由は簡単で、単純に眠たかったから

そしてダルかった

屋上にはもう先に人がいて、この子は言わずとしれたサボり魔ちゃん

美紅

あ、璃奈来たんだ

璃奈

うん、眠たかったから

前に来た時に仲良くなって、他の子よりかはフツーに仲がいい気がする

璃奈

ん、ここ借りるね

私は設置されたベンチに横になり、日向ぼっこをしながら寝る

視界は暗いけど、外の明るさは伝わってくる

璃奈

あったかい…

璃奈

…っえ!

私の上にいきなり重りがきた

パッと目を開けると、美紅ちゃんが乗っていた

璃奈

何やってんの?

美紅

ん?なんとなく?

璃奈

重いよ…

美紅

失礼だな〜

美紅

そんな口にはこうだ!

辺りがシーンとなった

彼女にキスされ、私は時が止まったような気がした

璃奈

えっ

美紅

初めて女子にキスしたわ

美紅

んじゃ、またね〜

璃奈

え、どこに…

美紅

帰りまーす

美紅

ばいばーい

忘れてたあの記憶が今、鮮明に思い出された

璃奈

な、なんで?

美紅

だから、ご褒美だよ

美紅

私にとって、ご褒美だと思うものはご褒美だから

何を言ってるのか分からなかった

え、ご褒美?

そんなの考えてる時にはもう唇同士重なってて

拒否をするという考えまで私の頭は追いつかなかった

美紅

はぁ、幸せ

璃奈

し、幸せ?

美紅

うん!

ここで私は はっとなる

璃奈

え、待って

璃奈

おかしいおかしい

璃奈

えっと、まず

璃奈

弟君は?

美紅

部屋だよ?

璃奈

そうじゃなくて、聞こえないの?

美紅

あ〜ヘッドホン着けてるから大丈夫だよ

璃奈

えっと、じゃあ

璃奈

私が聞くのもなんなんだけど

璃奈

え、好きなんですか

美紅

はい、好きです

美紅

初めて屋上来た日から一目惚れ

璃奈

…そっすか…

璃奈

えっと…

美紅

もういいかな?

美紅

続きしたいんで

璃奈

ちょ、自分勝手すぎるから

美紅

あ、じゃあ

美紅

付き合って

璃奈

は?

美紅

お願いします、ご褒美として

璃奈

…え、マジで…

美紅

んじゃ、私達付き合ったってことで!

璃奈

え、は?

美紅

ごめん、我慢できないんで

璃奈

あ、ちょ!

こんな風に超強引に付き合うことになりました

マジで理解できないけど…

どーもー!

今回後半強引になったのは、正直めんどくさくなっちゃって…

マジでごめんなさい

今日の願望or独り言

こういう出会い、憧れる… ごめんなさい、嘘です

そんじゃ

バイバイピーヤ

この作品はいかがでしたか?

32

コメント

0

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store