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Forever...

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Forever...

1 - Forever...

♥

89

2019年08月04日

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8月2日

トークを開始します。

石田 遥輝

なぁ、俺たち別れよ。

松崎 琴音

え...?どうしたの突然?

石田 遥輝

......

松崎 琴音

昨日まで...普通に話してたし、いっしょにに過ごしてたよね...?

石田 遥輝

俺ね、好きな人できたんだ。

松崎 琴音

そう...なんだ。

石田 遥輝

ごめん...。

松崎 琴音

でも...仕方のない...ことだよね。

石田 遥輝

琴音...俺にはお前を幸せに出来ないんだよ...。

松崎 琴音

そりゃ、好きな人いるんだからね。

石田 遥輝

...俺はお前を守ることが...出来ないんだ。

石田 遥輝

そばにも...いられないんだ。

松崎 琴音

...当たり前じゃない。

松崎 琴音

遥輝には...好きな人が出来たんだから。

このトークを最後に

学校で遥輝の姿を見る ことはなかった。

遥輝の親友の てっちゃんに聞いたら

「あぁ。転校していったよ」

って言われて。 その時私は...

松崎 琴音

(あれ...?好きな人出来たんだよね?)

松崎 琴音

(私に見せつけたりしないんだ...でもそしたら話が矛盾してしまう...?)

でも、もう終わったことだし

私は気にしなかった。

8月17日

トークを開始します。

石田 遥輝

久しぶり。

松崎 琴音

転校、していったんだね。

石田 遥輝

あぁ。親の都合でね。

松崎 琴音

好きな人とはどうなったの?

石田 遥輝

ん?...あぁ。

石田 遥輝

今の学校で片思い中なうw

松崎 琴音

...そっか。

松崎 琴音

良かったね。

石田 遥輝

ねぇ、俺...さ。

石田 遥輝

今、琴音と電話したい。
声...聞きたいんだけど。

松崎 琴音

...いや、かな。

石田 遥輝

...そっか。

松崎 琴音

だって私たちもうなんの関係もないじゃない。

石田 遥輝

...

松崎 琴音

好きな人いるのに...なんで電話しようなんて言うの?

石田 遥輝

声が...聞きたかったから。

松崎 琴音

私...まだ遥輝のこと諦めてないの...諦められないの!だから...っ...そんなこと...

松崎 琴音

期待させるようなこと言わないでほしい。

石田 遥輝

...ごめん。

石田 遥輝

俺たち...もう終わってるもんな。

松崎 琴音

遥輝は...話が矛盾しすぎてる...。

松崎 琴音

なんか...隠してる?

石田 遥輝

え...?

松崎 琴音

それとも...なにか...嘘ついてる?

そこで私たちの トークは途絶えた。

8月20日

トークを開始します。

石田 遥輝

琴音!

松崎 琴音

今度はなに?

伊野 哲也

俺だよ!哲也!

松崎 琴音

...え?てっちゃん?

伊野 哲也

うん!

松崎 琴音

な、なんでてっちゃんが遥輝のスマホから連絡してるわけ?

伊野 哲也

だってお前の連絡先知らないし。

松崎 琴音

あ、そっか。

伊野 哲也

それよりも!

松崎 琴音

ちょっと落ち着いて...!
どうしたの?

伊野 哲也

遥輝が...もう会えなくなるかもしれない...。

松崎 琴音

松崎 琴音

遥輝とは...もう会うことなんてないよ?うちら...別れたんだよ!?

伊野 哲也

遥輝...!まだ言ってなかったのかよ...?

松崎 琴音

もう...なんなのよ!

伊野 哲也

お前...遥輝と小学校の頃からいっしょだったよな?

松崎 琴音

...そうだけど。

伊野 哲也

遥輝は...小児がんだったんだ。

松崎 琴音

...え?

伊野 哲也

昔は病状があんまり進んでなかったから。学校にも普通に来れてたけど...

松崎 琴音

そんなこと...知らなかった...

伊野 哲也

無理もない。でも、通院ぐらいはしてただろう。

伊野 哲也

でも...最近になって、病状はもう悪化してきていたんだ。

松崎 琴音

そんな...っ!

伊野 哲也

本人も...色々あったからな...。もうあとは身をまかせたんだろうな。

伊野 哲也

でも...さっき遥輝の母さんから電話かかってきて。

伊野 哲也

「もう今夜までもつか...分からない...」って。

松崎 琴音

...そんな...どうして遥輝は言ってくれなかったの...。

伊野 哲也

...遥輝から伝言。

松崎 琴音

え...?

伊野 哲也

「琴音。嘘ついてごめん。琴音の傷つく姿を見たくなかったんだ。本当にごめん。俺にはもうお前のそばにいてやれない。だから幸せになれよ。」

松崎 琴音

...遥輝...。

伊野 哲也

病院の場所教えてやるから...。行ってこい。

松崎 琴音

てっちゃん...ありがとう。

外はもう真っ暗で 早くしないと...という思いが

私を走らせた。

松崎 琴音

遥輝...会えなくなるなんて...嫌だよ...

ホントはまだ遥輝の事 を諦められていなかった。

松崎 琴音

あの時...電話に出ていれば...

松崎 琴音

私が...気づいてあげていれば...

後悔がどんどん 募ってく...。

松崎 琴音

でも...私は遥輝に会いに行く。終わってなんか...いないからね!

ー病院にてー

病院に着いたのは てっちゃんと話してから

30分は経過していた。

病院に着いたら てっちゃんが迎えに来てくれた

伊野 哲也

...病室まで案内する。

松崎 琴音

はる...き、っは?

伊野 哲也

まだ...大丈夫だ。

急いで病室まで 向かうと...。

松崎 琴音

遥輝...!

遥輝のお母さんや お父さんは少し

動いてくれた。

久しぶりの...遥輝を 私は見た。

松崎 琴音

遥輝...

石田 遥輝

......

運動が大好きだった 遥輝だけど

今はやせ細ってて。

松崎 琴音

今までごめんね...。

松崎 琴音

遥輝、私達はまだ終わってなんかいないよ...。

震える声で私が そういった時。

石田 遥輝

...こ...とね...?

松崎 琴音

...遥輝...?遥輝!

か細い声が、 遥輝の口から出た。

石田 遥輝

嘘ついて...ごめ...んな...。

遥輝が喋ってる間にも 心電図はどんどん...

松崎 琴音

遥輝...!私は遥輝が好きだから...。

松崎 琴音

だから...遥輝の願い...叶えるよ。

松崎 琴音

遥輝の思い出も...全部思い出で。忘れたりなんかするもんか!

石田 遥輝

琴音...あり...が...と...

ピ──────。

死を告げる音が 病室内に鳴り響いた。

あれから5年後。

伊野 哲也

琴音。

松崎 琴音

あ、てっちゃん!

幸せになって。といった 遥輝の言う通り

私は今、遥輝と共に 歩いてる。

松崎 琴音

...ねぇ、てっちゃん

伊野 哲也

...ん?

松崎 琴音

「3人」でいっしょに幸せになろうね。

伊野 哲也

あったりめーじゃねーか!笑

空から遥輝に似た 笑い声が

私たち2人には 聞こえた。

この作品はいかがでしたか?

89

コメント

2

ユーザー

(´-ω-)ウム...

ユーザー

悲しい…😢でも空から遥輝が見てるもんね…😢

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