大森元貴side
涼ちゃんを探しに荷物を持って空き教室を出る
でも俺たちは涼ちゃんの家すら知らない状況だった
どこに探しにいけばいいのか、わからないまま
不安になって若井に喋りかける
omr.
wki.
若井の言葉に頭をフル回転させて考える
涼ちゃんが、行きそうな場所
それはきっと静かで、自然をいっぱい感じられて、フルートを弾いても怒られないような場所
でもきっと、大きい公園にはいかない
そして、涼ちゃんは空を見るのが好きだった
空き教室に行くと、フルートを吹きながら空を見上げて微笑んでいた
今はもう、その横顔も見れないけれど
だからきっと、空が目の前いっぱいに広がるような、そんな場所に行くはず
でもきっと、商業施設の屋上とかじゃない
静かで、自然がいっぱい感じられて、フルートを弾いても大丈夫で、空がゆっくり見れる場所。
そんなところ、あるのかな
なんせ学校にもまともに行っていない、不登校だった俺にわかるはずない
友達とよく遊びに行くような若井の方が知っているはずだ
wki.
若井が俺の顔の前で手を振っている
彼の手をパシっと受け止めて俺は若井にいう
omr.
wki.
wki.
omr.
wki.
omr.
wki.
omr.
wki.
omr.
そう言って若井はポケットの中をまさぐりはじめた
もう空はすっかり暗い
顔に当たる夜風が気持ちいい
そう思ってぼんやりと暗くなっている空を見ていると、若井が急に大声をあげた
wki.
omr.
wki.
omr.
wki.
若井に引っ張られ、もうすっかり暗くなった通学路を走る
幸い、学校の門は開いていた
生徒玄関にひっそりと忍び込む
何だか忍者みたいだ
沢山並ぶ靴箱をぼんやり眺める
勿論そこに外靴はない
だってもうみんな帰ってるんだし。
外靴はない、はずなんだけど
wki.
若井が指差したのは三年生の靴箱
そこには確かに外靴が入っている
omr.
wki.
omr.
若井と二人で駆け足で靴箱に近づく
外靴の持ち主の名前はなんだろう
wki.
omr.
その名前を読み上げた時、若井と俺の声が重なった
「涼ちゃん?」
こんにちは✨
500いいねありがとうございます😭 感想もとっても嬉しいです✨
この作品もいいねと感想よろしくお願いします🤲
それではまた!
コメント
7件
へっ?! 💛ちゃん?! これはすごい展開になっていきそうだぞ、、、、
涼ちゃん?!夜の学校に来ていたの?…続き待ってます!