コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
礼央
礼央
日記 ◯月○日
礼央
今日はとてつもなく寒い日だった。 いよいよ明日、僕はこの世を発つ。 遺書は、書くのはやめておこうと思う。 何となく、自分はそういうのを残すような人じゃないなと思ったから。 それに、これから死ぬ理由を書いたら、みんな、どう思うだろう。 特に、結弦。 きっとあいつも、俺みたいに自殺しようとするかも。 ああ見えて、すごく寂しがり屋だから。 本当は、もうちょい生きたいなあ、なんて思うけど。 僕の好きな漫画の連載も、まだ終わってないし。 一度も、海外旅行、行けなかったし。 お母さんに楽さしてやれなかったし。 何より、結弦ともっと一緒に生きたかった。 初めてここに記すことだけど、僕は結弦のこと、大好きだったんだ。 兄として、そして一人の男として、恋をしてしまっていた。 そんなこと言っても、結弦が困るだけだって、 分かっている。 結弦に彼女がいるのも知ってるし、僕の事を、 変な弟としか見ていないことも。 まあそれに、また結弦は僕の思いを頭からかき消すんだろうけど。 でも、これだけは記しておこうと思う。 僕が本当に自殺を実行しても、 誰のせいでもないということ。 人生は、 周りの環境と、 自分の持つ運の巡り合わせであり、 結局、誰のせい誰のせいって言ったって、 そういう生まれ方をしてしまった自分が、 自分を殺す原因であると。 なんだかただの日記が、まるで遺書のようになってしまったけど。 もし、この日記をはじめに見たのが 結弦なのなら、 これをそっと隠しておいてくれないか。 さようなら、僕の愛しい人たち。
礼央
礼央
いつのまにか、目が涙でいっぱいになっていた
礼央
礼央
何で泣いていたかは分からない。
ただ、礼央が本当に死んでしまったような気がして、それに やっと気がついたみたいに、
礼央の最後の言葉を噛みしめるしかなかった。
礼央
礼央
礼央
今まさに、日記を読んだ瞬間、その記憶が蘇ったかのようだった。
礼央
礼央
時は遡って3年前
結弦
結弦
礼央
結弦
結弦
礼央
結弦
結弦
礼央
礼央
礼央
結弦
結弦
礼央
礼央
結弦
結弦
礼央
礼央
結弦
礼央
結弦
結弦
礼央
結弦
礼央
礼央
結弦
礼央
礼央
結弦
礼央
礼央
結弦
結弦
その後はよく覚えてない。
俺、どんな顔したっけな。
あの時は、驚いたけど、、でも、ただの冗談だと思ったんだっけ。
適当に俺がはぐらかしたら、礼央は悲しそうな顔をした。
思い返すと、後味の悪い、、感じの記憶だな。
結弦
結弦
礼央
礼央
礼央
結弦
礼央
結弦
礼央
礼央
結弦
結弦
礼央
今
礼央
礼央
礼央
礼央
礼央
礼央