抱えこまないで

放課後

皆が友達と遊びに行っている間

僕は机に書かれていた落書きを消していた。

そう強がりながらも内心僕は傷ついていた

なんで1人なのに強がるかって、？

こうやって常に思っとかないと

ほんとに消えたくなるから。

こんないじめに耐えれて今も生きている自分がすごい

そう自分を褒めないとやっていけないから。

別に死んだっていい

でも

この人たちが僕を待ってくれるからだ

次の日

毎日教室に入ると黒板消しが僕の頭に当たる

これを避けてしまったら何されるか分からないから

僕は素直に受けるしかない

そして次

僕の机と机の周りにある画鋲と落書き

昨日消したはずなのに新しいのが書いてあった

「消えろ」「うざい」「庶民」「カス」

消えれるならこっちから願い下げ

仲がいいあの5人とはクラスが離れているから

いじめには気づいていない

それが唯一の救い

体に着いたチョークの粉をはらいながら

保健室へ向かう

少しだけ僕は病気持ちで睡眠が必要だからだ。

体にチョークの粉が着いていようが誰も聞いてこない

「どうしたの？」「虐められているの？」の言葉

絶対に気づいているはずなのに

気付かないふりをしてくる

やばい､､バレる、

普通の人ならバレている嘘だけど

桃くんなら大丈夫かな、？

よかった

虐められていることは隠しつつも

僕の唯一の救いの時間を大切に

その時間が無くなったらと考えると

その先を考えることは難しかった