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日本
日本は笑顔で携帯をいじっている。 どうやら、日本で新しく導入された𝕏(旧Twitter)でプロフィール画像を設定している様だ。
この前、近隣国である台湾に行き、そのお店限定のスイーツをたくさん食べたのである。その写真をヘッダー画像にし、加工したにゃぽん時の自撮りをアイコンに設定した。
日本
すっかり日本は張り切って、一日に何度も実写の投稿をした。
にゃぽん
にゃぽん
といった具合である。 久ぶりに休日も𝕏のお陰で充実したようで、大満足で日本は家に帰って行った。
ーーー次の日ーーー
日本
日本は携帯をチェックするも、10件ほどの通知しか着ていなかった。 思い通りにいいねが増えず、日本は少し悔しくなった。
その日から、日本の実写投稿はどんどんエスカレートしていく。
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
なんと、にゃぽんの実写の顔やメイクの投稿はいいねが50件もついたのだ。 日本は笑顔になって、今日も投稿を続ける。
にゃぽん
今日も実写の写真を投稿しまくった ーーーーーーーーーーーーー
アメリカ
アメリカは部屋で、何やらPCと睨めっこを続けている。 どうやら、気になるユーザーの投稿があるようだ。
アメリカ
見ていたのは一日に何度も更新されているにゃぽんの投稿である。
アメリカ
アメリカはサングラス越しに怪しい笑みを浮かべる。 早速気になる彼女にDMを送った。
アメリカ
すると、5分も経たずに返信が来た。
にゃぽん
アメリカ
にゃぽん
アメリカ
思わず笑みが零れた。彼女もまだ始めたばかりなので、SNSの危険性も知らずにこちらに猛アタックを仕掛けてくる。
あまりの警戒心の無さにアメリカは驚愕するも、自然と歪んだ思考が彼に笑みを作らせた。
アメリカ
にゃぽん
ついに約束の日がやってきた。 全身ばっちりおしゃれを決めてメイクも念入りにしたので、まるで誰もが二度見する様な可愛らしさに仕上がっている。
にゃぽん
日本は携帯を眺めながらアメリカさんが来るのを待つ。DMを確認したが、未確認のメッセージがあった。
日本は不思議に思ってDM画面を開く。
アメリカ
それは大変…!!迎えに行ってあげなきゃ!!
純粋無垢な彼はただただアメリカさんを心配して、こんなメッセージを送ってしまった
にゃぽん
アメリカ
にゃぽん
勿論、アメリカが伝えた住所は彼の家の住所のはずが無い。日本から個人情報を勝手に調べ上げ、ストーカー染みた行動だって繰り返しているのに、自分は一応安全のために予防線を張っている。
なんと卑劣なヤツだろうか
にゃぽんは駆け出し、約束の場所まで来た。しかし、どこを見渡しても道路工事などしていない。
にゃぽん
アメリカ
にゃぽんはアメリカさんがどんな容姿なのか想像してみる。 きっとイケメンだろうなぁ……DMでもあんなに優しかったんだもん。
自撮りだって送ってくれたし!!どうしよう、ドキドキが止まらない…!!
にこにこしながら彼を待っていると、後ろから声がした。
アメリカ
日本は驚いて、後ろを振り返る。と同時に、アメリカが日本の腕をがっちり捕まえて身動きが取れない様に身柄を拘束する。
にゃぽん
えっ、、なになになに!?!?
た、確かに見た通りイケメンだけど…怖い…!! 背が高く、肩幅も広い。
サングラス越しに見えるシャープな目は怪しく笑っていて、明らかに淫らな目で見てる…
にゃぽん
アメリカに口を塞がれ、同時に首を絞められる。 わざわざ人気の少ない道に彼(彼女)を誘導し、抵抗する力や精神を失くすために力の差を見せつける。
にゃぽんは酸欠で、意識を失った。
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日本
目を覚ますと、そこは牢獄の様な場所だった。手は分厚い手錠で拘束されていて、足枷や首輪もつけられている。
その拘束具の鎖の先は壁に固定されてて、これでは一人で上手く動けない。
アメリカ
日本
日本は怖くてぶるぶると震える。アメリカはへらへらと笑いながら日本に歩いて近づいた。
そして顎を掴み、自分の視線と合わせるように日本の顔を上げる。
日本
一体、世界の警察とも呼ばれるアメリカが日本を搔っ攫うとは何事だろうか。か弱い少女の精神や思考を言葉巧みに操った挙句、こんなに暗く寒い牢獄に監禁するとは…
アメリカは更に顎を強く掴む。日本は嫌がるそぶりを見せるが、抵抗できずに大人しくアメリカを睨む。
アメリカ
狂った笑みを見せながら、実名を当てられ驚いた日本を愛おしそうに見つめる。
アメリカ
日本
日本は青ざめて、無駄な抵抗だと分かっても拘束された中でせいいっぱい暴れる。アメリカはその態度にイラつきながらも興奮していた。
実に愚かだが、そんな部分も堪らなく愛おしい。投稿を見た時から、運命だと思っていた。
口調も性格も全て、アメリカの好み。まさに、にゃぽんは俺の為に生まれたアカウントだと思う程、にゃぽんは完璧な女性だった。
アメリカは拳を振り上げる。そして、、
アメリカ
日本の頬を力いっぱい殴った。
日本
アメリカ
日本
アメリカ
日本
アメリカ
どす黒く渦巻くアメリカの目。日本は恐怖のあまり声が出ない。
日本が動けない事を良い事に、アメリカはぎゅっと日本を抱きしめる。
日本
やめろ、離せ そう伝えたかったが、そう言った時点でさっきの様な平手打ちが飛んでくる。 今は言うとおりにしておこう……。
そう考えて、日本は泣きながら目を閉じた。
その後、日本はアメリカの望むことは何でもやった。 必要であれば身体を許すこともあったらしい。
アメリカはその日本の行動を自己防衛だと気づく事が無く、「コイツは俺を愛している」と錯覚し、どんどん行動が激しく淫らになっていった。心配で日本の捜索をする国もいたが、アメリカの狡猾な計画や言い逃れに頭を抱える国ばかり。
日本
虚ろな目で抱き着いてきたアメリカを見上げる日本。 彼はそっと日本の額に口づけを落とす。
アメリカ
日本は涙を流しながら、歯を食いしばった。