テラーノベル
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トイレの入口の扉が思い切り開く 入ってきたのは海先生だった
アロハ
海先生は俺の所へ来て奴らを俺から引き離す そして自分が着ていた上着を脱いでかけてくれた
海
海
先生が奴らにそう言い放った
先生の表情は明らかに怒っていて 俺の見た事のない先生だった
知らない男子生徒①
知らない男子生徒②
奴らは悪態をついてトイレから出て行く
海
先生は息が切れていて きっと必死に探したんだとすぐに分かった
アロハ
そう言った瞬間だった
海
ぎゅうっと強く先生に抱き締められる
俺はさっきまでの恐怖心や嫌悪感が 嘘みたいに消えていくのを感じた
海
先生はあの時と同じく多くは語らず 俺のことをまたどこかへ連れて行こうとする
でも俺は疲労と安心感で そのまま意識を手放してしまった
目を開けると見覚えのある光景
海先生の部屋だとすぐに分かった
でも先生の姿はなかった
アロハ
部屋が静かすぎて 逆にパニックになりそう
自分が思ってる以上に さっきのがトラウマになっていると痛感した
海
先生の姿と声を聞いた瞬間 恐怖とパニックが嘘みたいに消えた
海
アロハ
先生は俺の隣に座った
海
海
悲しい顔をする先生に胸が締め付けられる
アロハ
アロハ
元はと言えば 俺が戻らなかったのが悪い
海
海
海先生は自分自身を責めているようだった
アロハ
アロハ
海
そう俺の名前を呼んで ぎゅっと強く抱き締められる
海
海
俺がモヤモヤして 逃げるように教室を出た時の話
海
海
海
海
俺があの時教室の方向に戻っていれば きっとこうならなかった
アロハ
海
海
アロハ
アロハ
アロハ
アロハ
アロハ
自分でやばいことを 言っていることは分かっていた
アロハ
アロハ
あの時の気持ちをそのまま伝えた
海
海
アロハ
アロハ
海先生に言われて 初めてあの気持ちが嫉妬だと気付かされる
アロハ
アロハ
嫉妬って
俺が先生のこと好きみたいじゃん
海
こんなの先生のことが好きって告白したも同然
アロハ
俺は途端に恥ずかしくなって先生から離れる
海
海
アロハ
アロハ
俺は顔を隠した
海
海
海
恥ずかしがる俺を他所に 先生は耳元でそう言ってきた
アロハ
ヒートでもないのに顔が熱くなる
海
俺たちは浴室へと向かった
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