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もう…サムネのマネーの手が透けてるので全て察知しちゃった まあ、前回腕が千切れて、千切れるちょっと前は「命」を犠牲にした戦いをするかしないかで揉めてた?から…腕が千切れる事によって全て決まったんじゃないかって…前回思ってた…本当にその事が起こって悲しいよ… でもマネーやバナナは自分自身を犠牲にして皆にタスキを繋いでくれたんだよ!悲しいけど、前に進まないとね! 最後のブルーの発言、確定じゃん…何が起きたのかは分からないけど、大体予測できる…あとブルー凄いよね、大切な人がいなくなったのに、勇気を振り絞って話してくれるんだもん…レッド、お願いだから無事で居て
ま、マネー……? レッド君……? ねぇ、嘘でしょ?嘘って言ってよ……!ねぇ……! マネー……なんで……なんで……もう道がないって……そんな…… レッド君……何があったんだ……でも……最後に弟を守ったのかな…… それでも……それでも、こんな最後……あんまりすぎるよ!ねぇ……!
僅かに血しぶきが飛び、すまない先生の前を横切った
その血を目で追うと───胴体から切り離されて宙を飛ぶ……腕。
全く思考が回らない。変、おかしい、不思議。
____違う
マネー(覚醒)
すまない先生
すまない先生
マネー(覚醒)
すまない先生
僕____すまない先生は、今全てを理解した。
マネーの片腕が根元からちぎれていることも、もう進む事しか出来ないということも、彼がもう止まれないと言う事も。
その矢先に、マネーは大きく右脚を振り上げた
マネー(覚醒)
足がすまない先生の腹をグッと押した。
───強く蹴って目の前の「敵」に向かって行った
すまない先生
足を掴もうとしたが、彼は何故か躊躇ってしまった
今、やれた事はただ一つ。 「願う」事だった
____その小さな後ろ姿は、瞬く間に小さくなっていった
蹴られた痛さが、じんわりとまだ残っていた
風が自分が行く逆方向になびく中、俺…ミスターマネーは黒々としたSP二体に飛んでいく
感情は投げ捨てた。じゃないと……こんな判断ができそうになかったからだ
マネー(覚醒)
ビリッ
敵が彼のマントを破いても、無視して堂々と宙を進み続ける
何も考えない、何も思い出さない。
もう…何も……何も…もう何も───
マネー(覚醒)
やっぱり無理な事だった。全てを止めておいて敵に立ち向かうのは
行けば行く度に、今までのすまないスクールの事が溢れて、脳内を侵略して来る
どう足掻いたって、「思い出」には勝れなかった。
自分自身も……もう、決めたのに
僅かに目の前が滲む。これからの”未来”が、どんどん解って行く
マネー(覚醒)
マネー(覚醒)
このまま進みたくない… まだこの世界に留まっていたい… これからの世の中を歩みたい……
マネー(覚醒)
小さいが大きい未練の数々。
彼は「未練」と言っているが、本当は……彼ではなく、どこからか送られてきた「願い」なのかも知れない
下を向いて独り言を放っていたが、サッと前を向くと、僅かに水玉を零してスピードを上げた
マネー(覚醒)
マネー(覚醒)
マネー(覚醒)
無いはずの血が垂れた左腕を、右腕で強く握りしめながら思いっきり風を踏む
マネー(覚醒)
マネー(覚醒)
まるでスマホのバッテリーが切れるみたいに。
その前に───これだけは「覚悟」して進まなければ。考えが身体中を走った
マネー(覚醒)
マネー(覚醒)
マネー(覚醒)
一体のSPの近くにもう来ていた。ここまで来れば……当たるだろう
目線を出ているコアに向ける。思いっきり息を吸う。
その途端。彼の意識は消えた。
マネー(∞)
更に近付いていく。決して止まらない、止まらない。
───止まれない
距離が数える程では無くなった時、意識が無いはずの彼の口が微かに動いた
確実にこの言葉を発していた____
マネー(∞)
____『end』…
マネー(∞)
刹那、彼の目から雫が落ちた。
雀の涙程小さかったが……そこに宿るものは果てしなく大きい。
…きっと、皆彼と同じ物を…最後は 流したのだろう。 流すのだろう。
だが、その雫も瞬く間に虚空に消えてしまった
マネー(∞)
ドオオオオン!!!
すまない先生
響く爆発音。そして砕け散る二体のSP。
本当なら喜ぶはずの光景なのに、すまない先生は青ざめた顔で見つめている
銀さん
ブラック
赤ちゃん
ブラックがパッと手を後ろへやって赤ちゃんの口を止めた。
ミスター銀さんもブラックも、かける言葉が見つからず、先生の後ろ姿を見て静まっている
すまない先生
すまない先生の笑い声は湿っていた
すまない先生
銀さん
銀さん
ブラック
ブラック
赤ちゃん
銀さん
赤ちゃん
赤ちゃん
赤ちゃん
「命」という一つしかない物を失う時を見てしまったら、人はこんなにも自分を責めてしまうのか。
でも____その気持ちは十分過ぎる程分かる。
”軽々しく”消えていくんじゃない。バナナも、マネーも。
すまない先生
この場にいる全員がぽかんとしていた
すまない先生
すまない先生
すまない先生
すまない先生
すまない先生
拳を上へ突き上げると、合わせて三人も突き上げた
今は全てを悔やんでいる暇は無い。その前に……平和を取らなければいけない
ブルー
ブラック
ブルー
銀さん
赤ちゃん
赤ちゃんがキョロキョロと辺りを見回すが、レッドの姿はない。
どこかに隠れているのだろうか?いや、ただ遅れているだけか…?
希望が壊されたのは、ブルーが下を向いて小さな声で呟いた言葉だった
ブルー
ブルー
すまない先生
赤ちゃん
赤ちゃん
ブルー
ブルー
ブラック
ブルー
ブルー
不安げにブルーのかおが曇ったが、すまない先生がそっと口を挟む
すまない先生
すまない先生
赤ちゃん
ブルー
ブルー
ブルーは、首にかかっている二つのネックレスを強く握りしめた。
鍵と鍵穴の形が付けられた、それを。