今回は瀀斗┈ユウト┈目線でいきまーす!
スタート!
瀀斗
よろしくな
渚憂
…うん
席に着く
担任
じゃ、授業始めるぞー
担任
P112を開いてー
数学の授業が始まった
瀀斗
…
渚憂
…
瀀斗
(にしても…)
瀀斗
(隣のやつ男だよな?)
瀀斗
(綺麗すぎないか…?)
瀀斗
なぁ
渚憂
…
俺は小声で光咲を呼んだ
だが聞こえていないようだ
瀀斗
(紙渡すか…)
俺はノートの端っこを破り
文字を書いた
『お前名前なんて言うんだ?』
それを小さくたたんで光咲の方に飛ばした
渚憂
…
光咲は無言でそれを開いて読んだ
カキカキ…
瀀斗
(なんか書いてるな…)
カサッ
紙が飛んできた
それを開いてみると
『当ててみれば』
と、書いてあった
瀀斗
(え〜…)
瀀斗
(どんな漢字だ…?)
瀀斗
(どっかに名前書いてねーのかよ)
光咲の机を見渡したが 名前の書いてあるものはなかった
渚憂
…
カキカキ…
瀀斗
(次は何書いてるんだ?)
じっと見つめていると
名前を書いていることに気づいた
瀀斗
(まさか教えてくれたのか…?)
光咲が名前の書いた部分を破って飛ばした
カサッ
『光咲 渚憂』
瀀斗
(なんて読むんだ?)
瀀斗
(ん〜…)
頭を抱えて悩んでいると
ふと名前が浮かんだ
瀀斗
(みつさき…しょう…?)
瀀斗
(この漢字でこう読むのか?)
瀀斗
(まぁ、外れても仕方ない…)
カキカキ…
俺は紙に
『みつさき しょう』
と、書いて渡した
瀀斗
(どうだ…)
カサッ
渚憂
…!
光咲がそれを見ると
少しだけ顔が緩んだ気がした
瀀斗
(…あんな顔もするんだな…)
カキカキ…
何かを書いてまた俺に飛ばしてきた
『すごい』
『よくわかったね』
瀀斗
(当たった…!)
紙に文字を書こうとした時
キーンコーン
終わりのチャイムがなった
瀀斗
楽しかったのになぁ…
小声で呟いた
ザワザワ
クラスのみんなが俺に寄ってきた
男子達
なぁなぁ!瀀斗って呼んでもいいか!?
瀀斗
おう、もちろん!
男子達
今度俺らとカラオケ行こーぜ!
女子達
え、ずるーい!
女子達
私たちとも行こ!
瀀斗
お、おうw
みんないい奴らなんだな〜
そう思ってた時
瀀斗
(あれ、光咲は…)
光咲がどこにもいないことに気づいた
瀀斗
(トイレか…?)
キーンコーン
予鈴がなった