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ことみ
パチリと目を開ける。時計を見ると午前4時。いつもと同じ時間だ。すぐに支度をする。
顔を洗って寝間着を脱ぎ、メイド服に着替える。この我々国の証が入ったクラシカルなメイド服は、我々国の少女達の憧れ。
そしてさらに憧れなのは、私のような幹部様、総統様のカラーのリボンをつけた、専属メイドだ。
ことみ
メイド長
メイド長
メイド長の話は長くもなく短くもなく、いつも3分間で終わる。朝礼が終わると、私は総統様を起こす準備をするために水場へ向かった。
洗面場で顔を洗うぬるま湯を桶に注ぎ、柔らかなタオルを1枚と冷たいお水を桶と一緒にワゴンに乗せて、廊下を歩き出す。
まだ私しかいない廊下にカラカラとワゴンを押す音だけが響いている。
ことみ
ご主人様のお部屋の扉をノックしてそう呼びかける。返事がないということは寝ているということ。失礼致しますと部屋に入る。
部屋に入り、わざと少し足音を立てて近づくと、総統様の目がパチリと開いた。
ことみ
グルッペン
ことみ
ことみ
総統様のベッドのサイドテーブルに桶を置き、タオルを腕にかける。総統様が顔を洗い終えると、タオルを手渡し、桶を片付け、コップにお水を注ぐ。
ことみ
グルッペン
クローゼットから黒の軍服とワイシャツ、ネクタイを取り出し、ベッド脇にハンガーをかけると総統様がベッドから出てくる。
グルッペン
ことみ
グルッペン
ことみ
グルッペン
そんなことを言っているなんて露知らず、私は軍服を着れるようにボタンを外し、ワイシャツに着替え、ネクタイをしめた総統様に手渡す。
総統様が着替え終わると、髪を背伸びして少し整える。
グルッペン
ことみ
部屋から出ていく総統様を追ってワゴンを押して部屋を出る。
扉の横にワゴンを泊めて総統様の後ろについて廊下を歩き始める。ワゴンは他の専属では無いメイドさんが片付けてくれる事になっているのだ。