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保科

《試験の内容を説明する》

保科

《ターゲットは広大な市街地型演習場に配置された本獣と余獣36体》

無線の奥から聞こえる宗四郎の声

唯叶

(めんどくさいな……)

保科

《君たちには対怪獣用武器を持ち戦ってもらう》

保科

《それぞれ一台の自動追尾ドローンがつき、行動をモニターする》

保科

《こちらで命の危機と判断した場合、遠隔でスーツのシールドを発動させる》

保科

《そしてそこにいる現場監督の夜叉丸の判断でも救助が入る》

保科

《それはどちらも失格を意味すると思っとってくれ》

唯叶

命の危機にならないよう頑張ってねー

唯叶

私の仕事増やさないで

唯叶

………これから先、命の保証はしない

唯叶

…それでも行くと言う覚悟のある者だけ行っておいで

私がそう言うと全員が怪獣のいる演習場へ飛び込んでいった

唯叶

よし、ゲームしよ

保科

《仕事中やゲームすんな》

小此木ちゃん

《真面目に仕事してください!!!!》

唯叶

音で分かるからいーの

保科

《良いわけあるか》

個人で繋がっていた無線が全体に切り替わった

保科

《いい忘れてたんやけど、適正審査には亜白ミナ隊長にも入ってもらってるんで》

保科

《しっかりアピールするように》

唯叶

ゲームも試験も順調だね

亜白隊長

《お前は試験の結果が見えているのか?》

突拍子もない質問だった

唯叶

まぁ、80%くらいは見えてますけど…

唯叶

重傷は一人かな、死なないと思うけど

オペレーターからそのとき無線が入った

小此木ちゃん

エリアデルタ 受験番号2032番バイタルに異常

小此木ちゃん

戦闘不可能

小此木ちゃん

余獣26の追撃続きます

唯叶

専用武器を握り、 おっさんと怪獣の間に着地する

唯叶

おっさん、おもしろかったのに

唯叶

……殺す?

保科

《それは最悪の場合やな》

保科

《威嚇して逃げてくれるんが一番ええ》

唯叶

怪獣としばらく睨みあったあと 私は武器を下ろした

小此木ちゃん

《何してるんですか!?!?》

唯叶

私の出番は無かったらしいね

保科

《はぁ??お前何言ってんね…!?》

首を少し傾けると顔の横を怪獣の肉片が横切った

唯叶

惚れ惚れしちゃうねぇ……

キコル

私がいる戦場でリタイアなんて出させない

キコル

……今のってセーフですか?

唯叶

セーフかな、私は手出ししてないし

唯叶

あとは、このおっさん次第だけど

唯叶

ほら、まだ試験は続いてるよ

唯叶

おっさんのことは任せて行っといで

キコル

はい!ありがとうございます!!

唯叶

……若いって夢あっていいよね

亜白隊長

《夜叉丸も大して年齢変わらないだろうに》

保科

《何、僕に喧嘩売ってんの??》

無線越しに聞こえる声を無視して後ろにいたおっさんを見下ろした

保科

《はぁ……まあええわ》

保科

《2032番、聞こえるか?
オペレーションルームの保科や》

保科

《君のバイタルに異常が出ている》

唯叶

………触るよ

日比野カフカ

いっっ、…

唯叶

暴れんな、ゆっくり息吸って

日比野カフカ

すぅぅ、

唯叶

吐いて

日比野カフカ

はぁぁぁ

おっさんの体をペタペタと触る

唯叶

見た感じ骨折複数ヶ所、内臓は無事

保科

《了》

保科

《審査側としては君にリタイアを勧める》

保科

《シールドかて絶対やないからな》

唯叶

……どうする?

おっさんは黙り込んでしまった

日比野カフカ

……

日比野カフカ

…良い歳こいて夢なんて……

唯叶

おや、

折れている方の足で立ち上がり、 決意を表明した

日比野カフカ

今度は絶対諦めねぇ!!

唯叶

(やっぱりこのおっさん…)

唯叶

(面白い……)

あの子は最キョウ、??

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