これは 架空の物語ではない
遠くない未来 必ず現実となる 物語である
2024年9月4日(水) PM0:36
楠本は、台風が過ぎ去った後の街の様子を見に、駅まで歩いた。
成城学園前駅。 毎日通学で使っている。 急行列車も止まるこの駅は、閑散時間帯でも人通りが多い。 改札の前には、高い吹き抜けのある駅ビルが建っている。 この吹き抜けの天井は窓になっており、陽の光が改札階を暖かく照らしている。
楠本は吹き抜けの下で立ち止まった。
駅員
駅に来た人々に駅員は叫んでいた。
その時だった。
まさき
まさき
楠本は思わずしゃがみ込んだ。しゃがんでも揺れが感じ取れる。
次の瞬間、揺れは最高潮に達した。 吹き抜けにはガタガタという音が鳴り響いていた。
駅員
まさき
駅員に呼ばれてそれに気がついたとき、楠本は背筋が凍った。吹き抜けに響いていた轟音は、天窓が立てていた音だった。もしこれが割れたら…間違いなく無事では済まない。
幸い、揺れは長くは続かず、地震は次第に収まっていった。
まさき
震度5強。 大半の人が物につかまらないと歩けない。棚にあるものが多く落ちる。固定していない家具は倒れることがある。
恭子
まさき
まさき
恭子
恭子
恭子
まさき
まさき
恭子
恭子
かいと
かな
まいか
まさき
かいと
かいと
まいか
まさき
かな
かな
まさき
かいと
まいか
かな
かな
まさき
まいか
まさき
かいと
まさき
まさき
かな
かいと
かいと
かな
かいと
かな
両親と友人の安否を確認でき安心した楠本は、帰宅の途についた。
2024年9月4日(水) PM1:03
まさき
恭子
稔
まさき
恭子
まさき
稔
テレビ
まさき
まさき
まさき
マグニチュードとは、地震の規模を示す指標である。 1上がると規模は約32倍大きくなる。
今回の地震のマグニチュードは6.5だった。 これは、2016年4月に発生した熊本地震の前震と同じ規模である。 この地震は震源が浅く、熊本県益城町で震度7を記録した。
一般に、揺れの大きさは震源が深いと小さくなる。 今回の地震の震源がもし浅かったら…。 楠本は思わず身震いした。
恭子
恭子
まさき
確かに大きな地震だったが、ここは地震大国・日本だ。 生活はすぐに日常へ戻ってゆく。
楠本はカップ麺の蓋をぺりぺりと剥がし、母に渡した。
しかし、このときの楠本は、いや、正確に言えば日本中の誰しもが知る由もなかった。
既にカウントダウンは始まっていることを…。
コメント
2件
こっちも面白かったです☆ ニュースがテレビに出ているのとかリアルで、あと友達からの連絡が通知されるのもリアルで臨場感ありました。 続き楽しみにしています🥰