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その次の日
夕日に照らされた
下校時刻間際の教室に人影があった
彼は空を見つめて
心ここに在らずという様子だった
他愛もない会話
でも先程までのあっきぃの顔が脳裏に焼き付いて離れない
教室を出てから沈黙が続く
それに耐えかねたかのように彼がそう言う
普段なら笑いの絶えない帰り道が
今日はとても静かだった
彼の背中が遠のいていく
俺よりだいぶ大きい
あの背中が
とても小さく見えた
家に帰ってからも俺は考えていた
考えて、
彼に聞いてみよう、そう思った
なんであんな顔をしてるのか
なんであんな笑顔なのか
俺には分からないから
少しでも頼ってほしいから
きっと
この俺の行動が
分岐点だった